インテグリティ・ヘルスケアがサントリーにオンライン診療システムの提供を発表
2018-7-9
オンライン診療による健康経営で協力する
サントリーホールディングスの新浪剛史氏(左)と
インテグリティ・ヘルスケアの武藤真佑氏
(株)インテグリティ・ヘルスケアは2018年7月4日(火),サントリーホールディングス(株)に対して,オンライン診療システム「YaDoc」を提供すると発表した。サントリーホールディングスは,健康経営施策の一環として,2018年10月からYaDocを利用し社員とその家族の健康維持・増進を図る。具体的には,40歳未満の社員へのオンライン保健指導,社員・配偶者の高齢家族向けのオンライン診療を始める。
社員向けのオンライン保健指導では,厚生労働省の定める特定保健指導に準じた内容を,YaDocで行う。インテグリティ・ヘルスケア提携の保健師,看護師,管理栄養士が指導者となり,指導内容はサントリーホールディングスの保健スタッフとも共有する。2018年10月からの開始を予定している。
一方,高齢家族向けのオンライン診療は,社員とその配偶者の家族のうち,遠隔地に住む75歳以上の後期高齢者,介護が必要であり通院の負担が大きい方で,オンライン診療の諸条件を満たす場合を対象としている。診療は,対象者のかかりつけ医が行うこととしている。対象者にはタブレットを貸与し,YaDocのビデオチャット機能を用いて,家にいながらにして診療を受けることが可能となる。2018年10月から福岡市と名古屋市でスタートさせ,以降順次エリアを拡大していく。
YaDocは,対面診療を補完するオンライン診療機能と,スマートフォンを活用した体重や血圧,脈拍,血糖値などのモニタリング機能,診療科や疾患に対応したオンライン問診機能を有している。ビデオチャットにより患者の顔を見ながら診察することで十分なコミュニケーションをとることができ,さらに継続的なバイタルデータのモニタリングと問診により,患者の状態を正確に把握することが可能である。オンライン診療の基本機能を利用できるベーシックプランは導入費用と月額利用料が無料(医師1名と患者3名まで)。モニタリング機能も利用でき,医師3名と患者数が無制限のプレミアムプランは導入費用が無料で,月額利用料が3万円(税別)となっている。
7月4日には,サントリーホール(東京都港区)において,インテグリティ・ヘルスケア代表取締役会長の武藤真佑氏,サントリーホールディングス代表取締役社長の新浪剛史氏らが出席し,記者発表会が開かれた。先に施策の概要を説明した新浪氏は,「サントリーは2016年から健康経営をスタートさせており,社員と家族の健康は『やってみなはれ』の源である」と述べた。また,武藤氏は,「ICTを活用して誰もが医療とつながり,安心して暮らせる社会の実現をめざす」と抱負を語った。
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