JAHISが平成29年第7期定時社員総会を開催
2017-6-13
第7期定時社員総会の会場風景
一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)は2017年6月13日(火),経団連会館(東京都千代田区)において,平成29年第7期定時社員総会を開催した。総会では,会長の山本正已氏(富士通 代表取締役会長)が議長を務め,4議案に対しての議決が取られた。第1号議案は平成28年度の収支決算,第2号議案は平成29年度の事業計画,第3号議案は平成29年度の収支予算,第4号議案は役員選任・補欠役員選任で,すべての議案が承認された後,平成28年度の事業報告が行われた。
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平成28年度のJAHISの事業活動としては,中期計画2019で定められた運営方針である,(1)2025ビジョンで描くヘルスケアITの実現に向けた推進(国民・ユーザー向け),(2)工業会参画価値の追求,健全な市場の維持・発展(会員向け),(3)永続的な運営基盤の確立(運営基盤),の3点に基づいて取り組まれた
(1)2025ビジョンで描くヘルスケアITの実現に向けた推進では,特に標準化推進関連事業に積極的に取り組んでいる。国内標準化では5件のJAHIS標準と3件のJAHIS技術文書を制定した。ヘルスソフトウェア対応については,国際標準となったIEC82304-1が日本においてもJIS化に向けた取り組みが進んでいることからJAHISとしても準備を進めている。また,厚生労働省事業として「医療情報連携ネットワークにおける標準規格準拠性の検証機関の実現に向けた調査研究業務」など3件を受託し,ネットワーク相互接続性の要件モデルの検討,医療介護連携の標準化の推進のための基盤作りとなる事業を進めた。
(2)工業会参画価値の追求,健全な市場の維持・発展については,海外医療ITの情報収集としてオランダやHIMSS Asiaなどの視察を行い報告書として発表した。また,会員向けサービスの向上としてWeb会議の導入,ログインセキュリティの強化を図り,委員会の情報共有推進などを進めた。(3)永続的な運営基盤の確立としては,コンプライアンス規定の強化として公務員等対応規定や個人情報保護管理規定等の検討や事業企画推進室の増員などで業務量の増大に対応する体制強化を図った。
なお,有資格会員の増加および現役員の辞任に伴い新たな役員選任を行い,後藤禎一氏(富士フイルム取締役執行役員メディカルシステム事業部長),大石憲司氏(EMシステムズ取締役社長兼COO),鈴木浩氏(日本電気社会公共ビジネスユニット執行役員)が選出された。
また,総会の最後には,恒例の功労表彰が行われた。
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●問い合わせ先
一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会
総務部
TEL 03-3506-8010
http://www.jahis.jp