5日間にわたりシステムの接続テスト・審査が行われる会場

一般社団法人日本IHE協会（IHE-J）は，「IHE-J 2015コネクタソン」を2015年9月15日（火）～19日（土）の日程で東京都立産業貿易センター台東館（東京都台東区）にて開催した。

IHE-Jは，医療現場のIT化が進み，多様な医療機器や医療情報システムが医療機関に導入されるなか，施設内や地域医療連携におけるシステムの相互接続性を推進する活動に取り組んでいる。医療現場における実際の情報ワークフローである業務シナリオ（統合プロファイル）を分析し，国内の実情に合わせた標準規格（HL7，DICOMなど）の使い方をテクニカルフレームワーク（技術定義書）として策定している。年1回のペースで開催されているコネクタソンでは，このテクニカルフレームワークを実装した実機をベンダーが持ち寄って接続検証テストを行い，結果をWebサイトで公表している。

日本国内でのコネクタソン開催は今回で14回目となる。47社，79システムが参加し，放射線検査，臨床検査，循環器，ITインフラストラクチャ，放射線治療，内視鏡検査，患者ケアデバイスの7部門（ドメイン）の接続テストが行われた。なかでもITインフラストラクチャのシステムの参加が多く，地域医療連携へのニーズの高まりがうかがえる。また，9月17日（木）には「コネクタソンを実際に見てみよう！」と題し，第60回IHE勉強会とコネクタソン見学会を実施した。勉強会では，コネクタソンの概要説明と，今回実際に検証を行っている放射線検査，循環器，ITインフラストラクチャ，患者ケアデバイスの統合プロファイルの解説が行われた。その後，参加者はコネクタソン会場に移り，接続検証作業の様子を見学した。

IHE-J 2015コネクタソンの結果は，10月下旬にIHE-JのWebサイトで公表予定である。

会期の中日に行われたIHE勉強会の様子

コネクタソン見学会ではドメインごとに テスト内容を説明