アジア慢性期医療協会に中国が加入

2015-6-24


アジア慢性期医療協会調印式での記念撮影

アジア慢性期医療協会調印式での記念撮影

良質な慢性期医療の提供をめざして活動しているアジア慢性期医療協会に,新たに中国慢性期医療協会が加入した。2015年6月23日(火)には,東京研修センター(東京都新宿区)において,日本慢性期医療協会,韓国慢性期医療協会,中国慢性期医療協会の代表者が出席し,調印式と記者会見が行われた。

アジア慢性期医療協会は2011年7月に,日本と韓国,両国の慢性期医療協会の合意の下に,慢性期患者のQOL向上を目的に設立された。すでに両国間では,2010年に国立京都国際会館(京都府京都市)で「第1回アジア慢性期医療学会」を開催しており,翌年6月には韓国の釜山広域市において第2回の学会がアジア慢性期医療協会(正式発足前)主催の下で,行われた。さらに,2012年6月に釜山広域市で,「2012国際慢性期医療・福祉シンポジウム」が開かれ,2013年6月にも同じく釜山広域市で「2013国際老人医療学術大会が開催。同年11月には,第3回の学会がホテル グランパシフィック LE DAIBA(東京都港区)において日本慢性期医療学会と同時開催された。第4回学会は,2015年6月25日(木)に釜山広域市で開催される予定であったが,中東呼吸器症候群(MERS)の影響により延期となった。

調印式には,アジア慢性期医療協会理事長の中村哲也氏(IMSグループ理事長),同副理事長・日本慢性期医療協会会長の武久洋三氏(医療法人平成博愛会博愛記念病院理事長),同副理事長・韓国慢性期医療協会会長の金 徳鎭氏(喜縁病院理事長),同副理事長(予定)・中国慢性期医療協会会長の郭 躍氏(上海仁済医療集団総裁)のほか,役員が出席。調印後には,記念撮影を行った。

調印式に出席した中村氏は慢性期医療の重要性を強調した。また,武久氏は日本は世界各国と比較し早く少子高齢社会を迎えており,その中で慢性期医療も進んできたとし,日本の慢性期医療のノウハウを中国や韓国など,今後少子高齢化が進むアジア諸国へ広めることが必要だと説明した。また,金氏,郭氏も出生率の低下と超高齢化の進む自国の状況を解説した上で,協会の活動を通じて,先例である日本の取り組みを学びつつ,慢性期医療の充実に取り組んでいきたいと述べた。

 

中村哲也 氏(IMSグループ)

中村哲也 氏
(IMSグループ)

武久洋三 氏(博愛記念病院)

武久洋三 氏
(博愛記念病院)

 
     
金 徳鎭 氏(喜縁病院)

金 徳鎭 氏
(喜縁病院)

郭  躍 氏(上海仁済医療集団)

郭  躍 氏
(上海仁済医療集団)

 

 

●問い合わせ先
アジア慢性期医療協会
事務局
TEL 03-5220-5400


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