日本医療機器産業連合会(医機連)が平成27年年頭記者会見を開催
2015-1-7
記者会見出席者(左から,菊地氏,三澤氏,
中尾氏,中島氏,久芳氏)
一般社団法人日本医療機器産業連合会(医機連)は2015年1月5日(月),KKRホテル東京(東京都千代田区)にて新年恒例の年頭記者会見を行った。記者会見には,会長の中尾浩治氏,専務理事の菊地康昭氏,産業政策会議議長の三澤 裕氏,企業倫理委員会委員長の中島慎一郎氏,広報委員会委員長の久芳 明氏が出席した。
会見でははじめに,中尾会長が年頭所感を述べた。中尾会長は,2014年は医薬品医療機器等法(医薬品,医療機器等の品質,有効性及び安全性の確保等に関する法律)の施行や,2015年4月に独立行政法人日本医療研究開発機構(Japan Agency for Medical Research and Development:AMED)の発足が決まるなど,医療業界にとって大きな変化が多い年であったと振り返り,医療業界の現状と医機連の今後の課題について説明した。長い間課題となっていたデバイス・ラグ,デバイス・ギャップについては,独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)で2014(平成26)年度から進められている新中期計画(第3期)において,その解消に向けて具体的な取り組みが始まっており,この大きな前進を今年も強力に進めたいと述べた。また,医機連の重点課題として,1)「医薬品医療機器等法」の周知徹底と課題解決,2)医療保険制度改革への対応,3)国際展開の推進,4)医療機器イノベーション人材の育成,の4つを挙げ,それぞれについて近年の動向も含め,具体的に説明した。最後に中尾会長は,政府の成長戦略で「国民の健康寿命の延伸」が掲げられたことを真剣に受け止めると述べ,医療機器イノベーションが役立つチャンスが多くあるだろうと締めくくった。
このあと中島委員長が,医療機器業界における医療機関等との透明性ガイドラインの「情報公開に関する実務指針」(2014年11月公表)について説明した。この実務指針には,情報公開にあたって過度な制限的文言・情報セキュリティを設けないようにするための留意点などが示されており,2015(平成27)年度(平成26年度公開情報)から適用される。また,2014年10月に制定した「競争法コンプライアンス規定」についても説明。カルテル防止のために遵守すべき事項を規定しており,中尾会長も所感の中で,理事会などさまざまな場で遵守の徹底を呼びかけていくと述べた。
続いて三澤議長が,医療機器産業の海外展開が盛んになっている状況も踏まえ,継続的かつ一貫性のある政策提言を行っていくために,2015年1月に医機連シンクタンク「医療機器政策調査研究所」(医機連内の独立組織,専任2名)を発足したことを報告した。
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