自由民主党診療放射線技師制度に関する議員懇話会が設立
2014-11-6
発会を祝う乾杯
自由民主党は,診療放射線技師に関するさまざまな課題を解決するため,「自由民主党診療放射線技師制度に関する議員懇話会」(会長:鴨下一郎氏,最高顧問:石破 茂氏,河村建夫氏,他14人)を設立し,2014年11月4日(火)にホテルニューオータニ(東京都千代田区)にて初めての総会を開催した。
近年の医療技術の進歩やチーム医療推進に伴い,診療放射線技師には画像診断における読影の補助や,放射線検査等に関する説明・相談を行うことが求められるようになっており,抜針・止血・下部消化管造影・核医学関連検査業務などについても新たに診療放射線技師の業務として検討されている。さらに,がん対策推進基本計画に基づいて専門性の高い診療放射線技師育成施策の充実と,それらに対応した人材の養成と確保が望まれている現状がある。このような時代の変化がありながら,診療放射線技師法の根幹が昭和26年制定当時のままであるといった課題を受け,その解決を目的に議員懇話会が設立された。
総会では,会長を務める鴨下一郎氏をはじめ会員を務める国会議員,日本放射線技師連盟の播間利光理事長,畦元将吾理事,また,来賓として公益社団法人日本診療放射線技師会から中澤靖夫会長が挨拶し,今後の活動への意気込みを語った。この中で日本放射線技師連盟は,「診療放射線技師法の抜本的改正」「がん対策への診療放射線技師の活用」「チーム医療推進のための診療放射線技師の活用」の3つを中心に,8項目の要望を国政に対して発信していくとした。8項目の要望事項は次の通り。1)がん対策推進基本計画に基づく診療放射線技師育成の充実および環境整備,2)チーム医療を推進するための診療放射線技師の活用,3)医療安全のための適切な管理体制の構築(医療放射線による被ばくの管理体制,放射線関連医療機器の管理体制,画像の管理体制),4)国家試験委員の構成について,5)養成教育の4年制大学化への移行および卒後臨床研修の制度化,6)緊急被ばくならびに医療被ばくに対応するため専門官の配置,7)放射線の教育・普及啓発活動に対する診療放射線技師の活用,8)診療放射線技師法の改正について。
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●問い合わせ先
日本放射線技師連盟
http://www.jfrt.jp/