第22回日本がん検診・診断学会総会開催
がん検診のこれからの課題と展望を領域を超えて幅広く討議
2014-7-28
会場となった聖路加国際大学
第22回日本がん検診・診断学会総会が,聖路加国際病院放射線科特別顧問(龍ヶ崎済生会病院放射線科部長)の齋田幸久氏を会長として,2014年7月26日(土),27日(日)の2日間,東京都中央区の聖路加国際大学で開かれた。メインテーマは,「がん検診の将来を見据えて」。日本がん検診・診断学会は,各領域のがん検診にかかわる7つの学会・研究会が集まり,がん検診と診断について横断的に討議,情報共有する学会として1994年に設立されている。
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今回のプログラムは,特別講演が,日本医科大学付属病院の清水一雄氏による 「放射線被ばくと甲状腺がん―チェルノブィリから福島へ」と,カリフォルニア大学バークレー校の村山 斉氏による 「宇宙の誕生と終焉」の2題で,村山氏の講演は一般公開として行われた。また,シンポジウムは,「がん検診の有効性を問う」,「遺伝情報とがん検診」,「過剰診断を避けるために」の3題,企業共催の企画セミナーとして,「被ばくを考える」(共催:GEヘルスケア・ジャパン),「専門クリニックのあり方を考える」(共催:日本メジフィジックス)などが設けられた。機器展示では,GEヘルスケア・ジャパン,東陽テクニカ,PSP,エーディア,島津製作所が出展し,トモシンセシスや画像ビューワなど検診業務をサポートする機器,システムをアピールした。
初日には,オープニング学会報告として,東京都予防医学協会健康支援センター(同学会理事長)の金子昌弘氏を座長に,「各分野の学会における最近の話題」と題して,日本消化器がん検診学会, 日本肺癌学会,日本婦人科がん検診学会,日本腎泌尿器疾患予防医学研究会,日本乳癌検診学会から各領域のトピックスが報告された。 また,ランチョンセミナーでは,「胸部画像診断支援の最近の動向」と題して,島津製作所のトモシンセシス技術,東陽テクニカのボーンサプレッションや経時差分を可能にした“Clear Readシリーズ”,PSPの統合読影ビューワの“EV Insite”の技術紹介を行った。
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●問い合わせ先
第22回日本がん検診・診断学会総会事務局
聖路加国際病院 放射線科内
TEL 03-5962-7270