左からケイト・スワンボーグ氏，
ジョシュ・ピーターソン氏，小島　順氏

日本ヒューレット・パッカード（株）は10月3日（木），モバイルワークステーションの新ラインナップ「HPZBook」を発表し，同日ベルサール秋葉原（東京都千代田区）にて，記者発表会を開催した。今回発表したのは，14インチワイド液晶搭載「HP ZBook 14 Mobile Workstation（以下，HP ZBook 14）」，15.6インチワイド液晶搭載「HP ZBook 15 Mobile Workstation（以下，HP ZBook 15）」，17.3インチワイド液晶搭載「HP ZBook 17 Mobile Workstation（以下，HP ZBook 17）」の3機種。そのほかに，プロフェッショナル液晶モニターの新製品，27インチモデル「HP Z27i プロフェッショナル液晶モニター」，30インチモデル「HP Z30i プロフェッショナル液晶モニター」の2機種も発表した。HP ZBookは同社の従来製品「HP EliteBook」シリーズをデスクトップワークステーション，プロフェッショナル液晶モニターとともにブランドを統一し，Zシリーズ初のモバイル製品として販売する。今回から医療の現場で電子カルテとして用いられている15インチ，17インチの製品に加え，14インチを追加。院内での移設や院外を含めた持ち運びが容易になり，携帯性を求めるユーザーのニーズに応えていくとしている。

ジョシュ・ピーターソン氏
（ヒューレット・パッカードカンパニー）

記者発表会では，はじめにヒューレット・パッカードカンパニー プリンティング＆パーソナルシステムズグループ コマーシャル・ソリューションズ・ビジネス パーソナルシステムズグループ ワールドワイド・プロダクト・マーケティングディレクターのジョシュ・ピーターソン氏が，今後の展望を説明。同氏は，「これまではエンジニアがワークステーションを使っていたが、最近になって医療業界を含め，さまざまな業界でワークステーションを使う人が増えてきた。モビリティの再定義の意味を込めてZシリーズ初のモバイル製品を紹介したい。」と述べた。

続いて，プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括パーソナルシステムズ事業本部ソリューション製品本部本部長の小島　順氏が，HP ZBookシリーズの特長や仕様を説明した。14インチのHP ZBook 14は，モバイルワークステーションとしては世界初のウルトラブックタイプ。最薄部21mm，質量1,7kgと，従来モデルと比べて約29％の軽量化と約34％の薄型化を実現した。また，HP ZBook 15とHP ZBook 17にはThunderboltを搭載。各製品はポータビリティの14インチ，パフォーマンスの17インチ，そのバランスをとった15インチと差別化が図られている。さらに，ZBookシリーズには，業界初の3年間休日修理付きのオンサイトサポートを提供することで，プロフェッショナルユーザーに貢献する。

小島　順氏 （日本ヒューレット・ パッカード）

モバイルワークステーション新製品群（左からHPZBook15，HPZBook14，HPZBook17）

最後に，ドリームワークス・アニメーション ヘッド・オブ・テクノロジー・コミュニケーションズ・アンド・ストラテジック・アライアンスのケイト・スワンボーグ氏によるHPのワークステーションを使ったアニメーション映画の制作工程のプレゼンテーションが行われた。

新製品の発売開始は，HPZBook15，HPZBook17が10月中旬，HPZBook14が12月中旬を予定している。