ギブン・イメージング,大腸用カプセル内視鏡の記者発表・セミナーを開催
2013-8-22
会場風景
ギブン・イメージング(株)は,2013年8月21日(水),大手町サンケイプラザ(東京都千代田区)にて,記者発表・セミナーを開催した。
冒頭,同社代表取締役社長の河上正三氏の挨拶に続いて,ギブン・イメージング社CEOのホミ・シャミール氏が大腸がん早期発見のための取り組みについて説明した。
次に,事業開発部部長の渡邊 絵氏が,「PillCam COLON2カプセル内視鏡システム(以下,PillCam COLON2)」の製品概要を説明した。PillCam COLON2は大腸内視鏡検査が難しい患者の大腸疾患の診断を目的として,2013年7月11日に日本の医薬品医療機器総合機構(PMDA)から製造販売承認を取得。2007年に販売を開始した小腸用カプセル内視鏡はカメラが1つであったのが,前後に2つ付いたことで視野角が広くなっている。また,専用レコーダを介して読影用ワークステーションと,画像や服薬情報などを双方向無線通信できる。
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続いて,日本カプセル内視鏡学会理事長・獨協医科大学名誉学長の寺野 彰氏が,「本邦における大腸がん検診のあり方について」と題し講演を行った。寺野氏は,日本における大腸がんの罹患率が,今後増加すると予測されるが,米国や韓国などの海外と比べても検診受診率が低いと説明。低侵襲で患者受容性が高いカプセル内視鏡により,これが改善されていくことを期待していると述べた。
次に,PillCam COLON2の治験に携わった広島大学病院内視鏡診療科教授の田中信治氏が,「国内臨床試験についての報告と内視鏡臨床医としての期待」と題して,同治験の内容を説明した。また,田中氏は,どこでも大腸がん精検が可能になる大腸カプセル内視鏡は専用の読影センターを整備し一線を離れて家庭に入っている女性読影医などの潜在能力を有効活用するといった読影・診断・治療の役割分担をしていくことで,大腸がん診療の効率化が図れると述べた。
最後に,NPO法人「女性を大腸がんから守る会」理事長の齋藤かりん氏が,「新たな検査方法への期待~患者を支える立場から」と題して講演を行った。斉藤氏は,女性の場合,職場で働いている男性に比べて検診を受ける機会が少なく,大腸内視鏡検査にも抵抗があることが多いと述べた。その上でカプセル内視鏡による検診率増加を期待していると講演をまとめた。
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●問い合わせ先
ギブン・イメージング(株)
マーケティング部
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