RSNA2024 シーメンス - 核医学 
TOF時間分解能を高めた半導体検出器搭載PET/CT「「Biograph Trinion」を発表

2024-12-4

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シーメンス初の空冷式の検出器を採用した「Biograph Trinion」

シーメンス初の空冷式の検出器を採用した
「Biograph Trinion」

Siemens Healthineers(シーメンス)は核医学装置としては,日本国内でも2024年11月6日から販売が開始された半導体検出器搭載PET/CT「Biograph Trinion」が展示された。シーメンスとしては初となる空冷式の半導体検出器を採用。これにより,239ピコ秒という高いTOF時間分解能を実現しており,高速撮像で高画質画像を取得することができる。検査時間の短縮にもつながり,被検者の被ばく線量を低減することが可能である。また,空冷式を採用したことで,水冷式で必要となるチラーの設置が不要になる。加えて,コンピュータをガントリに収めることで,機械室も確保する必要がない。このため設置面積をコンパクトにできるというメリットもある。さらに,夜間に電源を切り,翌朝に自動で起動する省電力モードにより,電力使用量を最大65%削減可能だ。
CTについても,シーメンスのほかのCTにも採用されている「Tin Filter」を搭載しており,不要なX線を除去して被ばく低減を図っており,X線の一般撮影と同等の低線量で撮影できる。
また,シーメンスのPET/CTとしては初めてAI技術により検査を自動化する「myExam Companion」が搭載された。毎朝,自動でQCを行う「スマートスケジュール」や検査前にポストプロセッシングを設定しておくことで,自動で処理する「Recon&GO」などを搭載しており,業務の効率化を図れるとともに,スタッフの負担を軽減する。
このほか,寝台を速度可変で連続移動させるシーメンス独自の「FlowMotion」も採用しており,whole body dynamic撮影を行える。

「FlowMotion」を可能にする寝台のリニアモーター駆動

「FlowMotion」を可能にする寝台のリニアモーター駆動

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