RSNA2024 フィリップス - CT 
AI技術をワークフロー改善と画像再構成に活用した「CT 5300」をRSNAで初披露

2024-12-3

フィリップス・ジャパン

CT


AIカメラで被検者を自動認識しワークフローを改善する「CT 5300」

AIカメラで被検者を自動認識し
ワークフローを改善する「CT 5300」

Philips(フィリップス)のCTは,64列128スライス「CT 5300」がRSNA初展示となった。検査ワークフローにAI技術をフル活用したほか,新開発の高効率検出器「NanoPanel Precise Detector」を搭載し,「Precise Image」により全身領域で低線量撮影と高画質画像を実現している。また,0.35秒/回転と心臓専用のモーションフリー画像再構成機能「Precise Cardiac」により,拍動の影響が少ない心臓CTを低線量で撮影できる。ワークフロー改善においては,AIカメラによる自動認識でポジショニングを容易にし,かつ検査担当者間のバラツキを防ぐ。
CT透視によるインターベンションを支援する「Precise Intervention」は,手技中に腫瘍までの距離や穿刺角度の事前計画との差などを自動算出するほか,針の長軸・短軸のMPR画像を自動作成することでワークフローを改善する。また,CT透視コンソールには,フィリップスの血管撮影装置「Azurion」と同じコントローラを採用し,高い操作性が特長となっている。使用施設からは手技時間が約半分になったとの声も上がっており,ワークフロー改善や働き方改革の推進に資すると期待される。
さらに,CT 5300にはコンソールと外部PCをつなぎ,操作サポートや指導を遠隔に行えるコミュニケーションツール「CT Collaboration Live」を搭載。コンソール画面を共有すると個人情報が自動で匿名化されるなど,シンプルな操作で安全に双方向のコミュニケーションを行える。

CTブースではほかにも,二層検出器により全検査において単純撮影でスペクトラルイメージングを可能にする「Spectral CT 7500」の画像も紹介された。カルシウム抑制画像は骨の信号を抑制して,その内部にある水分(血液)を画像化でき,MRIのSTIRライクな画像を取得できる。

「Precise Intervention」には血管撮影装置と同じ操作性の高いコントローラを採用

「Precise Intervention」には血管撮影装置と同じ操作性の高いコントローラを採用

 

「Spectral CT 7500」のカルシウム抑制画像(下段)と電子密度画像(右上)

「Spectral CT 7500」のカルシウム抑制画像(下段)と電子密度画像(右上)

 

「CT Collaboration Live」は左奥のPCとつなぎデモンストレーションで紹介

「CT Collaboration Live」は左奥のPCとつなぎデモンストレーションで紹介

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