RSNA2023 シーメンス - MRI 
ハイパワー3T装置「MAGNETOM Cima.X」と0.55T MRI「MAGNETOM Free.Max」を展示し,「Deep Resolve」の適応拡大をアピール

2023-11-28

シーメンスヘルスケア

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研究用ハイパワー3T MRI「MAGNETOM Cima.X」(薬機法未承認)

研究用ハイパワー3T MRI
「MAGNETOM Cima.X」(薬機法未承認)

RSNA 2023 MRI

Siemens Healthnieers(シーメンス)のMRIでは,3Tの「MAGNETOM Cima.X」(薬機法未承認)と0.55T MRI「MAGNETOM Free.Max」の2機種を展示した。MAGNETOM Cima.Xは,前回のRSNAでお披露目された装置で,「MAGNETOM Prisma」の後継機種に位置づけられる研究機。60cmのガントリ開口径を持ち,脳神経領域を中心に,全身の撮像に対応。最大傾斜磁場強度は従来機種の2.5倍に高めた200mT/mを実現。3軸同時印加によって346mT/mとなり,世界一の値を誇る。このハイパワーのメリットを生かして拡散強調画像において,ノイズを抑えた高画質データを出力する。このようなハードウエア性能に加え,ディープラーニングを用いて開発された画像再構成技術「Deep Resolve」を採用しており,turbo spin echoに加えて,single shotのturbo spin echo,拡散強調画像に適応できる。

もう1機種のMAGNETOM Free.Maxは,2021年11月に日本でも販売を開始している。0.55Tという磁場強度でありながら,Deep Resolveの搭載によって,1.5T装置に匹敵する画像を取得できる。ガントリの開口径は80cm。2022年5月には,ガントリ開口径を60cmにした「MAGNETOM Free.Star」の販売を日本国内で開始している。0.55Tという磁場強度により磁化率の影響を受けにくく金属アーチファクトに強いのも特長。さらに,肺の撮像も期待される。AIを用いた画像再構成であるDeep Resolveが3D撮像に対応したこともアナウンスされた。これにより分解能の大幅な向上が可能となる。

1.5T装置に匹敵する高画質を得られる「MAGNETOM Free.Max」

1.5T装置に匹敵する高画質を得られる「MAGNETOM Free.Max」

 

「Deep Resolve」は適応を拡大し3D撮像に対応

「Deep Resolve」は適応を拡大し3D撮像に対応

 

腹部領域の3D撮像における「Deep Resolve」を適応例(写真右)

腹部領域の3D撮像における「Deep Resolve」を適応例(写真右)

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