RSNA2023 シーメンス - CT 
経済性に優れ,心臓検査で威力を発揮する最新Dual Source CT「SOMATOM Pro.Pulse」を発表

2023-11-28

シーメンスヘルスケア

CT


Siemens Healthineers(シーメンス)ブース

経済性に優れ,16や64スライスCTからの
更新需要に応えるDSCT「SOMATOM Pro.Pulse」
(薬機法未承認)

RSNA 2023 CT

Siemens Healthineers(シーメンス)はRSNA 2023初日11月26日に,最新CT「SOMATOM Pro.Pulse」(薬機法未承認)を発表。ブースにおいてアンベールイベントを行った。RSNA 2021で世界初のフォトンカウンティングCT「NAEOTOM Alpha」を発表し話題をさらったシーメンスだが,今回は同社だけの独創的な技術であるDual Source CT(DSCT)の新製品を世に送り出した。エネルギー積分型検出器(EID)を採用しているが,プラットフォームはNAEOTOM Alphaと同じ最新のものである。SOMATOM Pro.Pulseは,従来のDSCTと比べイニシャルコストとライニングコストが抑えられ,経済性に優れており,導入が容易で16や64スライスCTからの更新需要に応える装置だという。特に心臓CTを得意としており,バンディングアーチファクトを抑制する技術「ZeeFree」を搭載。撮影範囲すべて連続性を保った画像を取得可能になり,高心拍や不安定な心拍の被検者でも安定した画像を得られる。また,ハードウエアの設計を見直し,冷却システムを水冷方式から空冷方式に変更。これにより,最小設置面積が縮小され,「SOMATOM Drive」との比較で,約2/3に抑えることができる。消費電力も20%程度削減している。ほかにも,「SOMATOM X.cite」などの従来機種で評価の高い機能として,人工知能(AI)を用いて開発された被検者の状態に応じて最適な撮影条件を自動設定する「myExam Companion」を搭載。高精度のポジショニングや高スループット,高効率の検査を可能にする。

ブースには,今回で3回目となるNAEOTOM Alphaも展示した。登場から2年が経過し,論文数もRSNA 2023前の段階で250を超えており,エビデンスが蓄積されている。小児などへの検査の適応が広がり,また医師の確信度も向上。さらに,高度石灰化症例に対しても検査可能で血管造影検査からリプレイス可能となるなど診断・治療の戦略にインパクトを与えている。

SOMATOM Pro.Pulseは省スペースで消費電力量も抑えることが可能

SOMATOM Pro.Pulseは省スペースで消費電力量も抑えることが可能

 

今回が3回目の展示となった「NAEOTOM Alpha」は,RSNA 2023前の時点で,世界で約90台,日本国内で8台が稼働(受注は11台)

今回が3回目の展示となった「NAEOTOM Alpha」は,RSNA 2023前の時点で,世界で約90台,日本国内で8台が稼働(受注は11台)

 

検査の適応拡大や確信度の向上,診断・治療へのインパクトなど,NAEOTOM Alphaは臨床でのエビデンスを蓄積

検査の適応拡大や確信度の向上,診断・治療へのインパクトなど,NAEOTOM Alphaは臨床でのエビデンスを蓄積

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