RSNA2023 島津製作所 - X-ray
ユーザーインターフェイスを向上する多様な新機能・技術をアピール
2023-11-28
「RADspeed Pro」シリーズの最新モデル
「RADspeed Pro SR5 Version」(W.I.P)
RSNA 2023 X-ray
島津製作所(Shimadzu Medical Systems USA)は,一般撮影装置「RADspeed Pro」シリーズの最新モデル「RADspeed Pro SR5 Version」(W.I.P)や血管撮影システム「Trinias F12s with SCORE Opera」を中心に紹介した。RADspeed Pro SR5 Versionは,新たにカメラとモニタ画面を搭載。カメラでとらえた被検者の姿勢をグリッドや照射野範囲とともに表示したり,被検者の姿勢の差分を基にアラーム表示することで,スムーズな撮影ワークフローを支援する。また,Trinias F12s with SCORE OperaのCアームは,移動が高速化したばかりではなく,斜め方向の動きもスムーズになり無駄な手技時間が生じない。さらに,直感的なわかりやすいタッチパネル表示など,操作者の負担を軽減するユーザーインタフェイス向上機能が多く搭載されている。
回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution MX8 Version」は,「DR Neutral」をコンセプトとし,現在,コニカミノルタ,キヤノン,富士フイルム,海外市場向けのDRの搭載が可能である(海外市場向けタイプは日本では未販売)。ブースでは,コニカミノルタ,キヤノン,海外市場向けのタイプが展示された。このうち,キヤノン製DR対応タイプは,AI技術を活用し体内の異物を強調表示する「遺残確認支援ソフトウエアSmart DSI」の搭載が可能。また,コニカミノルタ製DR対応タイプはX線動画撮影システム(DDR)に対応し,救命救急時の肺機能など有用な情報を提供する。さらに,海外市場向けタイプは価格面で導入ハードルを下げるなど,使用用途に応じて適切なタイプの提案が可能である。そのほかに,X線テレビシステム「SONIALVISION G4 LX edition」や「FLUOROspeed X1」(日本国内での販売なし)を展示した。FLUOROspeed X1は米国やタイなどで多く用いられる近接型システムで,アンダーチューブと防護垂れなどの被ばく低減措置がとられている。