頭部・乳房に特化した
高空間分解能型半導体PET装置「BresTome」

RSNA 2023 PET装置

島津製作所（Shimadzu Medical Systems USA）は，頭部・乳房に特化した高空間分解能型半導体PET装置「BresTome」を展示した。BresTomeは，高性能検出器を頭部撮像モードと乳房撮像モードに切り替えて頭部・乳房両方の検査が行えるPET装置。最新の半導体検出器やTOF（Time of Flight）技術により全身PET装置よりも高解像度な画像を提供可能にしたほか，CT像を用いない減弱補正により低被ばく化を実現している。

日本では2021年3月の発売以降，複数の医療施設で導入・活用されているが，米国では未展開となっている。しかし，アルツハイマー型認知症の新たな疾患修飾薬が日米で承認され，PET検査の重要性が高まる中，米国市場での可能性を探索すべく，W.I.Pとして展示，紹介された。

頭部撮像モードの状態

乳房撮像では，被検者はうつ伏せで乳房を検出器ホールにセットするため，痛みのない検査を実現する