RSNA 2023 Arie Crown Theaterで恒例のPresident's Address and Opening Session——Mauro大会長が変化を受け入れることの大切さを強調
2023-11-28
Arie Crown Theaterでの
President's Address and Opening Session
RSNA 2023初日の11月26日(日),16時(日本時間日本時間11月27日7時)から,Arie Crown Theaterにおいて,恒例のPresident's Address and Opening Sessionが行われた。今大会の大会長を務めるノースカロライナ大学のMatthew A. Mauro M.D.は,今回のテーマである“Leading Through Change”をタイトルに講演した。Mauro大会長は,放射線医学を取り巻く環境の変化を踏まえ,それを受け入れることが大切だと指摘。変革を成功させるためのビジネスモデルの概念を提示した。また,放射線医学がこれまで技術革新などの変化を積極的に取り入れてきたことに言及。人工知能(AI)の登場と言った変化を受け入れて,リーダーとして牽引していくことが求められると述べた。
次いで行われたOpening Sessionでは,ノースウェスタンメディカルグループのHoward B. Chrisman, M.D.が,作家のマーク・トウェインが残した格言として知られる“History Never Repeats Itself, But It Does Often Rhyme”をテーマに講演した。Chrisman氏は,この格言について,音楽やスポーツなどで生じた具体的な例を挙げて説明。放射線医学においてもPACSが登場してデジタル化に向かったという変化を説明した上で,今後はAIが大きな影響を与えると指摘。しかし,これまでの歴史を見る限り,放射線科医がリプレイスされるようなことはないと説明した。さらに,Chrisman氏は,放射線科医は変化に対応ができ,AIの活用によって,より良い放射線診療を提供できるだろうとまとめた。
President's Address and Opening Sessionのオープニング