RSNA2022 フィリップス - ヘルスケアIT
“Health Informatics”ソリューションで患者中心の医療と医療従事者の負担軽減を両立
2022-11-30
ヘルスケアIT関連のさまざまな
ソリューションを紹介
RSNA 2022 ヘルスケアIT
Philips(フィリップス)のヘルスケアITは,患者を中心として検査の開始から治療,フォローアップまでを“Health Informatics”でつなぐことをコンセプトに,モダリティの枠を超えたソリューション群を開発・提供している。その一つである「Radiology Operations Command Center(ROCC)」(薬機法未承認)は,カメラを通してリアルタイムに装置コンソールの状態を共有し,大学病院やグループ病院などの大規模施設でのあらゆる検査を,コマンドセンターにいる熟練した診療放射線技師が遠隔でサポートすることで,検査のクオリティを保持する。どのメーカーのモダリティでも対応が可能で,米国では250台,欧州では50台がすでに稼働している。また,各装置の稼働率や読影医ごとの読影件数などを分析し,KPI(重要業績評価指標)を管理する「PerformanceBridge」(薬機法未承認)と組み合わせることで,より効率的な運用を実現する。
また,「HealthSuite Marketplace」は画像解析AIアプリケーションをワークフローに組み込むソリューションで,クラウドベースで解析用AIを適宜購入して利用できる。領域ごとにアプリケーションがラインアップされ,そのうち前立腺領域では,PACSからクラウドに送られたMR画像を解析,PI-RADSスコアに準拠したレポートを作成するAIソフトウエアが紹介された(いずれも薬機法未承認)。
そのほかに,AIソフトウエアとPACSをつなぎ,AIを活用した診断結果やレポートをスムーズにPACSに保存できる「AI Manager」,がん患者ごとの全情報を1つのプラットフォームに集約する「Oncology Informatics」など,患者中心の医療を維持しつつ,医療従事者の負担軽減を図るソリューション群がアピールされた(いずれも薬機法未承認)。