RSNA2021 キヤノンメディカルシステムズ - MRI
画質やワークフローで“生産性”を高める新1.5T装置を発表
2021-12-22
RSNA 2021 MRI
キヤノンメディカルシステムズのMRIブースのトピックとなったのが,1.5Tの新しい装置「Vantage Fortian」(510k clearance,国内未発売)だ。Vantage Fortianは,MR検査の新しいワークフローの実現と高画質の提供で,“生産性を高める”ことを目的として開発された1.5T装置である。検査ワークフロー向上のための新しい機能として,Vantage Fortianでは“Tablet UX SW(ソフトウエア)”,“Ceiling Camera”,“Auto Scan Assist”が搭載された。Tablet UXは,タブレット端末を利用したソリューションで,端末上で患者リストの確認,患者履歴や検査プロトコールの参照,検査中の画像確認などの機能を利用できる。これによって検査の事前確認がスムーズに行えるほか,画像確認では主治医による効率的な追加検査の指示なども可能で,院内業務効率の改善が期待できる。Ceiling Cameraは,天井に設置されたカメラの映像と検査情報を照合することで,ポジショニングのナビゲートやサポートを行う機能である。Auto Scan Assistは撮像プランの自動アシスト機能で,すでに頭部,脊椎,心臓,膝検査が製品に搭載されているが,新たに全脊椎,肝臓,前立腺検査が追加された。
また,高画質の提供では新たなアプリケーションとして,新たな歪み補正技術の“RDC(Reverse encoding Distortion Correction) DWI”,体動補正技術のIMC(Iterative Motion Correction)を紹介した。このほか,Vantage Fortianでもdeep learningを用いたノイズ除去再構成技術でAiCEが搭載され,高いノイズ除去効果で撮像時間の短縮に寄与することを紹介した。