RSNA2017 東芝メディカルシステムズ − ヘルスケアIT
Patient-centricなデータマネジメントを可能にするVitreaプラットフォームを紹介
2017-12-1
ViTALのブース
RSNA 2017 ヘルスケアIT
ヘルスケアITでは,Toshiba Medical, A Canon Group(東芝メディカルシステムズ)のグループの一つであるViTAL(バイタル)のブースで,同社の持つ「Vitrea」プラットフォームを中核とする今後の事業展開について紹介した。
東芝メディカルシステムズでは,ヘルスケアIT領域で近年Karos HealthやOlea Medicalなどを傘下にして事業の強化と再編を進めており,昨年のRSNA2016やITEM2017などでも従来の医療画像処理ワークステーションとしての“Vitrea”だけでなく,患者情報を統合的に参照するビューワや,VNDM(Vendor Neutral Dataflow Management)の技術などを取り入れて,トータルに診療支援やデータマネジメントを行うプラットフォームの提供を進めていくことを紹介してきた。今回のRSNA2017では,これらのヘルスケアITのソリューションをVitreaのブランドの下に,“Vitrea Vision”,“Vitrea Connection”,“Vitrea Intelligence”の3つのカテゴリーとして提案した。
Vitrea Visionは,画像処理ワークステーションの「Vitrea Advanced Visualization」やPACSやエンタープライズビューワなどを提供する。Vitrea Connectionは,従来の病院情報システムの中に組み込むことでサーバや端末の環境を変えることなく,Patient-centricなデータ管理を可能とするプラットフォームを提供する仕組みである。この“Patient-centric data orchestration”では,DICOMやHL7などの標準規格を採用しており,データを統合的に収集し,患者ごとに集約して適切なタイミングで診療を行うプレシジョンメディシンをサポートするプラットホームである。
また,Vitrea Intelligenceでは,AI技術を活用して効率的な機器や組織の運用をサポートする「Business Intelligence」,診療をサポートする「Clinical Intelligence」を提供する。これらの機能はモジュール化されており,ユーザーのニーズにあわせて自由に組み合わせてVitreaプラットフォーム上で提供可能なことをアピールした。