RSNA2017 日立製作所 - CT 
「Supria」シリーズが全世界で出荷台数1500台を突破

2017-11-28

富士フイルム

CT


CTエリアの様子

RSNA 2017 CT

Hitachi Healthcare(日立製作所)のCTエリアでは,64列/128スライス「SCENARIA EX edition」(米国での販売名「SCENARIA SE」)と,「Supria」シリーズ〔64列/128スライス「Supria Grande」(米国での販売名「Supria True64」,16列/32スライス「Supria Advance」(米国での販売名「Supria Plus」)〕を展示した。
SCENARIA EX editionは,従来から搭載されている寝台横スライド機構“IntelliCenter”と,AECと逐次近似を連動して目標SDの画像を得る“IntelliEC Plus”に加え,新機能として“軌道同期スキャン”と“シャトルスキャン”(オプション)が紹介された。ITEM 2017で発表された軌道同期スキャンは,造影前後の撮影において,X線管照射スタート位置と寝台位置を合わせることで,サブトラクションの精度を向上させ,ミスレジストレーションによるアーチファクトを低減する。
また,シャトルスキャンはRSNAで初めて紹介された。頭部を対象に40mmの範囲をダイナミックスキャンする機能は標準搭載されているが,シャトルスキャンは寝台を高速移動して撮影することで,隣り合う40mm+40mmの範囲,従来の2倍の80mmの範囲の頭部パーフュージョンが可能となる。なお,撮影方向は設定により,頭尾/尾頭の方向のいずれも可能だ。

75cmの大開口径ガントリを搭載したSupriaシリーズでは,特徴的な機能として,ノイズを低減し逐次近似再構成を高速化する“Intelli IP RAPID”(米国での販売名“Intelli IP Quick”),金属アーチファクト抑制技術“HiMAR”,画像スライス厚の半分のスライス間隔で画像を作成する“Fine Recon”(ノーマルスキャン時のみ),“優先リコン機能”を紹介。このうち優先リコン機能は,画像再構成の優先度を「通常」のほかに「優先」と「緊急」を設定することができ,処理待ちのデータがあっても救急患者の画像再構成を優先するなど,フレキシブルな検査対応が可能になる。
なおSupriaシリーズは,2017年9月末までに日本国内で914台,中国・韓国で259台,東南アジア122台,米国41台など,全世界で1543台が導入され,好評を得ている。

CTエリアの様子

CTエリアの様子

 

64列/128スライス「SCENARIA EX edition」

64列/128スライス「SCENARIA EX edition」

 

「Supria」シリーズ

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