RSNA2016 東芝メディカルシステムズ - ヘルスケアIT
画像処理からVNA,経営解析情報まで,ヘルスケアIT領域のソリューションを提供
2016-11-29
バイタル,オレア,カロスなどの技術を取り込み
ヘルスケアIT領域での事業を展開
Toshiba America Medical Systems(東芝メディカルシステムズ)のヘルスケアIT領域に関しては,傘下のViTAL Images(バイタル)とOlea Medical(オレア),Karos Health(カロス)の製品・技術を同社の事業として融合させ,画像情報のみならず医療機関における各種の診療情報や経営情報の運営・管理なども含めたトータルなヘルスケアITソリューションを提供していくことをアピールした。
事業領域の中核となるのが,バイタル社の「Vitrea Modular Enterprise Imaging」であり,情報管理・情報解析・画像処理の3つのソリューションから構成されている。1つは,院内の異なるベンダーの情報や病院間の情報統合,共有,連携を行うための仕組みを提供する,“Vitrea Enterprise Informatics”。拡張性の高いアーキテクチャによる各種情報システムとの相互接続性や,多種多様な形式データの柔軟な取り込みに特長を持つカロス社の技術が生かされたソリューションである。もう1つが,“Vitrea Enterprise Analytics”。CTやMRI,検査機器など施設内の設備や機器の運営・管理に関する情報を収集,分析して,病院運営や経営の効率的な遂行のための情報を提供するソリューションである。そして3つめが,“Vitrea Enterprise Visualization”で,同社が国内外で販売してきた医用画像処理ワークステーション「Vitrea」を中心に,オレア社のMR向けアプリケーションなどの先進機能が統合されたクロスモダリティ画像処理ソリューションとして提案する。画像解析ワークステーションであるVitreaは,米国で年間500台以上が出荷される実績を持つが,2015年にはフランスのオレア社を買収し,MRI解析ソフトウエアなどクロスモダリティでのVisualization機能を強化して,さらなる充実を図っている。
東芝メディカルシステムズは,RSNA2016の直前にはバイタル社を通じて前述のカロス社の買収を発表するなどヘルスケアIT領域の製品・ソリューションの強化を進めているが,買収した各企業が持つ技術を融合させて,さらに充実したソリューションを提供していくことをアピールした。