バリアンメディカルシステムズブース

バリアンメディカルシステムズは，今回もSiemens Healthineersの共同ブースとして出展し，ITEM初日の開場直後に行われたアンベールイベントで放射線治療装置の新製品「Halcyon HyperSight」を発表した。Halcyonは，高品質な強度変調放射線治療（IMRT / VMAT）を効率的に提供可能な装置で，リング型ガントリを採用していることが大きな特徴である。Halcyonはこれまでも，Cアーム型ガントリの装置と比べてコーンビームCT（CBCT）の画像を短時間で取得できることが大きな利点であったが，新たなCBCTイメージングソリューションであるHyperSightを搭載したことで，約6秒というきわめて短時間での画像取得が可能となった。なお，併せて，HyperSightを「ETHOS Therapy」に搭載した「ETHOS Therapy HyperSight」も発表された。
放射線治療計画システム「Eclipse」では，バージョンが18.0に上がったことが紹介された。IMRT計画立案時の線量分布の調整を容易に可能とする「Multi Criteria Optimization（MCO）」に新機能が追加されたほか，多発脳転移に対して定位手術的照射を一度に短時間で実施可能なソリューション「HyperArc」は，体幹部などより幅広い領域に対応可能となる。
これらのほか，小線源治療装置（アフターローダシステム）「BRAVOS」や，体表面モニタリングシステム「IDENTIFY」などが紹介された。

放射線治療装置の新製品「Halcyon HyperSight」

放射線治療計画システム「Eclipse v18.0」

アフターローダシステム「BRAVOS」