アトックスブース

アトックスはヘルメット型PET「Vrain」と今春発売を開始した韓国Rayence社のワイヤレスFPD「デジタルラジオグラフィ　AX-α」シリーズなどを展示した。
2022年1月に発売を開始したVrainはヘルメットのような直径28cmの半球型ガントリに54個の半導体検出器を配置。一般的なリング型に検出器を配置したPETよりも高感度を実現している。さらに245ピコ秒のTOF時間分解能を持ち，高画質のPET画像を取得できる。さらに頭部専用に設計されたため，被検者は着座姿勢で受けることができ，装置サイズも945mm（W）×2150mm（D）×1820mm（H）とコンパクト。設置も省スペースで，検査室の面積も抑えられる。2023年に早期アルツハイマー型認知症の治療薬としてレカネマブが承認され，これを受けてアミロイドPETも保険収載された。今後，頭部のPET検査のニーズが増えることが予想され，Vrainへの注目度も高まっている。

アミロイドPETの保険収載で注目されるヘルメット型PET「Vrain」

直径28cmの半球型ガントリに54個の半導体検出器

一方，デジタルラジオグラフィ　AX-αは，10×12インチのAX-1012α，14×17インチのAX-1417α，17×17インチのAX-1717αの3サイズをラインナップ。交換式バッテリーを採用しているほか，バッテリーを装着せずに有線での使用も可能。AX-1417αの重量はバッテリーを含めて3kgで，背面には滑りにくい素材を採用したことで，持ち運びも用意である。また，IP66準拠の防塵・防水性能を有している。長尺撮影にも対応しており，コンソールでの簡単な操作でスティッチングを行える。

デジタルラジオグラフィ　AX-αは3サイズをラインナップ