ITEM2021 ザイオソフト/アミン 取材速報
医用画像処理技術をベースに着実な進化を続けるZiostation2の最新機能を紹介
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2021-4-17
ザイオソフト/アミンブース
ザイオソフトは,同社の主力製品であるZiostation2,PhyZiodynamics,RealiZeといったコア技術が実現するさまざまな画像処理技術をブースで紹介した。ITEMの展示では,毎回,工夫を凝らしたブースのデザインで来場者の注目を集めているが,今回は6角形をモチーフにした明るいイメージで構成した。さらに,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として,天井のないオープンなデザインとして,説明ブースについても端末の間隔を空けて設置し密な状態をつくらないように配慮,さらに衝立も設置して万全の体制を整えた。例年,ブースの説明用端末はタッチパネルでインタラクティブに同社のZiostation2やPhyZiodynamicsによる3D,4Dの画像を参照できるようにしていた。今年もそのスタイルは変わらないが,入り口でタッチペンのついたボールペンをノベルティとして配布し,来場者が画面を直接触らずに操作できるように工夫していた。
●CT心筋ECV解析
CT心筋ECV解析は,心筋の線維化などを評価する細胞外液分画(ECV:Extra Cellular Volume)を,造影前後の差分画像から求められたヘマトクリット値を基に算出する。最新のバージョンでは,サブトラクション法に加えdual energy CTで作成されるヨードマップデータを利用した算出にも対応した。Ziostation2では,非剛体位置合わせを利用した位置ずれの少ない差分ボリュームを基に正確なECVを算出できる。ECVのBull’s eye map 表示では,全体,内膜側,外膜側に切り替えて表示が可能だが,心臓全体のECVを把握したいという要望に対応するため,心臓全体のECVをマッピングした“全体解析レイアウト”を新たに追加した。
●椎体MPR
標準ソフトウエアで提供される椎体MPRは,脊髄に沿ったMPRを自動で作成できるように機能が向上した。これによってワンクリックで椎体,椎間板に合わせたMPRを作成できる。椎体の自動ラベリングや脊髄パスの自動抽出が可能。また,骨関数や軟部関数を同時に読み込み,同時処理にも対応する。
また,4月17日(土)には共催ランチョンセミナー17「心臓画像診断の現在と未来」が行われ,倉敷中央病院の丸尾健氏と東北大学の大田英揮氏が,循環器治療に貢献する心臓CTやMRI,超音波画像の活用,循環器診断におけるベーシックな考え方について講演した。セミナーの概要についてはインナービジョン7月号(6月末刊行)で紹介の予定。
●お問い合わせ先
ザイオソフト株式会社/アミン株式会社
TEL:03‐5427-1921
URL:https://www.zio.co.jp/