ITEM2021 島津製作所 取材速報
頭部・乳房用TOF-PET装置や分析計測技術を活用した遺伝子解析装置「AutoAmp」など強みを生かした新製品・新技術を多数紹介
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2021-4-18
島津製作所ブース
島津製作所は,“With Your Stories -lifetime healthcare support-”をコンセプトに,ITEM初披露となる,さまざまな新製品・新技術を紹介した。また島津製作所は,新型コロナウイルス感染症流行下において,長い歴史を持つ分析計測技術を活用した多くの有用なソリューションを開発・提供している。“withコロナ”が提唱される中,需要が高まる遺伝子解析装置「AutoAmp」のほか,「非接触」や「抗菌」という価値を付加したソリューションが展示された。
島津製作所の一般撮影装置や回診用X線撮影装置にはパワーアシスト技術“GLIDE Technologies”が搭載され,軽く滑らかな操作性を実現している。回診用X線撮影装置の最新バージョン「MX8 Version」には,新たに既存FPDの流用が可能なラインアップ「MobileArt Evolution MX8 Version」が加えられる。“GLIDE VIEW”(伸縮支柱とパワーアシスト)によるストレスフリーな操作性に加え,導入ハードルの低減により,多くの医療施設での活用が期待される。
血管撮影システム「Trinias」の新たなラインアップとなる次世代のコンセプトモデルが展示された(2021年度発売予定。W. I. P.)。床置きのCアームは180°のスライド回転が可能であり,横入れコーンビームCT撮影を可能にする。また,“Lean Design”のコンセプトの下,人間中心設計に基づいたデザインでスムーズな操作性を実現するほか,低被ばくを追究する“ALARA Design”,最新の医療環境を維持する“Sustainable Design”を形にしていく。
2021年3月に発売された頭部・乳房用の世界初のTOF-PET装置「BresTome」が初展示された。「BresTome」は,高性能検出器を頭部撮像モードと乳房撮像モードに切り替えることで,頭部・乳房両方の検査が行える。最新の半導体検出器やTOF(Time of Flight)技術により,全身PET装置では達成できない高解像度な画像を実現した。
島津製作所は,もう一つのコアである分析計測技術の領域で,新型コロナウイルス対応に関わる多くの製品・技術を開発,提供している。初出展の遺伝子解析装置「AutoAmp」は,同社の「Ampdirect/2019-nCoV検出キット(12テスト用)」を使用し,前処理からPCR検査までを全自動で行える。最大4検体まで同時検査が可能で,幅30cm,奥行65cm,高さ66cmと小型で省スペースに設置でき,一般のクリニックでの需要に対応可能だ。“withコロナ”が提唱される中,今後,陰性証明のニーズが高まることが予想され,ますます需要が拡大しそうな装置である。
また,新型コロナウイルス対策としては,問診受付システム「MERSYS-Ⅳ(感染症パッケージ)」に画面に非接触パネルを装着することで非接触での操作が可能になるほか,自動検温装置を併設することで,来院患者に安心を提供可能なことがアピールされた。
●お問い合わせ先
社名:株式会社島津製作所
URL:https://www.med.shimadzu.co.jp/