ITEM2021 根本杏林堂 取材速報
デュアルタイプの注入器3製品を中心に,タスク・シフティングの中で求められる医療安全の確保に貢献するシステムなどを紹介
- INFORMATION
- coverage
- REPORT
2021-4-18
根本杏林堂ブース
造影剤自動注入器とデバイスおよび技術の提供や,最適な画像取得のために必要な造影プロトコールの提案を行い,より良い造影検査の実施を支援する根本杏林堂は,デュアルタイプの注入器3製品をブース内に配置し展示を行った。
ブース中央に展示されたCT用注入器「DUAL SHOT GX7」は,注入器のインターフェイスやコンソールのわかりやすくシンプルな操作性が追究されており,最適な注入条件の設定を直感的かつスピーディに行うことができる。造影検査情報管理システム「CEエビデンスシステム」と連携し,RISから得た患者の副作用歴やアレルギー歴,腎機能測定値などの重要な検査前情報をコンソール上に自動で表示できるほか,副作用情報がある場合はアラートが表示される。また,医療の世界においては現在,医師の働き方改革に伴い,タスク・シフティングの推進が検討されている。こうした現状を受け,今回の展示では,医師以外が造影剤注入を行った場合でも,造影剤の血管外漏出を検知しより安全な注入を支援する「漏れセンサーLD」(オプション)などが紹介された。
MRI用注入器「Sonic Shot7」は,DUAL SHOT GX7と同様の操作性,およびCEエビデンスシステムに対応している。シリンジ製剤をセットした際に,自動的にプランジャー後端を検出して停止する“オートプレッサー”機能が搭載されており,シリンジのセッティングを安全に行うことができる。
アンギオ用注入器「PRESS DUO elite」は,デュアルタイプのため手作業での希釈割合の調整を行う必要がなく,衛生面や安全面でのメリットが大きい。また,1台のコンソールで2つのシリンジの注入速度や注入量などを設定できるなど,シンプルな操作性も特長である。併せて紹介されたミキシングチューブ「SPIRAL FLOW」は,造影剤と生理食塩水を衝突させて乱流を起こさせる仕組みを備えており,ムラのない混合を可能とする。
なお,同社ブースでは今回,代表取締役社長の根本茂氏のインタビュー記事が,アメリカの“Newsweek”(2021年3月12日号)に掲載されたことが紹介された。同誌では定期的にJapanese“Monodukuri”をテーマに日本の製造会社が取り上げられており,今回は医療機器メーカーの特集として同社が選ばれたという。インタビューで根本氏は,製品開発における理念として,医師との対話を重視する姿勢を強調。また,実際の製品として,アンギオ用注入器PRESS DUO eliteとミキシングチューブSPIRAL FLOWなどの写真が掲載された。
●お問い合わせ先
社名:株式会社根本杏林堂
住所:東京都文京区本郷2-27-20
TEL:03-3818-3541
URL:www.nemoto-do.co.jp