ITEM2021 コニカミノルタジャパン 取材速報
X線動画解析システムの新たな解析モードや人工知能を活用した新機能など革新的な価値を創出するソリューションをPR
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2021-4-18
コニカミノルタブース
コニカミノルタは「READY on X 変革その先へ」を展示テーマとして掲げる。X線動画解析ワークステーション「KINOSIS」や画像診断ワークステーション「CS-7」の新たな機能のほか,次世代の乳がん診療を実現するマンモグラフィ画像診断システム「FINO. VITA. PX type MG」など,未来に向けた革新的な価値創出を提案する同社の最新の製品・技術群が製品種ごとに紹介された。
2018年11月に発表されたX線動画解析ワークステーション「KINOSIS」は,パルスX線を15fpsで10~20秒間照射して150~300フレームのX線静止画像を取得,アニメーションのように再生する。新たに搭載された「LM-MODE」は,肺野内の血管影などを含む信号値パターンを追跡し,呼吸に伴う各領域の移動量を計測することで,動きの低下領域やサマリー画像(動き傾向)を表示する。術前に肺の癒着を認識することが可能となり,事前に手技や器具の最適化や,医療従事者の労力低減につなげることができる。
画像診断ワークステーション「CS-7」には,ポジショニング判定支援機能“Positioning i”が搭載された。ポジショニング精度(ずれ量)や撮影部位の左右間違いを人工知能(AI)が判定,不要な再撮影削減や医療安全,業務効率化に貢献する。
被ばく線量管理システム「FINO.XManage」は,2020年4月の医療被ばくの線量管理・記録義務化の対象外である,一般撮影装置やマンモグラフィ,X線TV装置なども含むマルチモダリティに対応する。特に,撮影件数の多い一般撮影については,一般撮影マネジメント機能「RADInsight」を搭載。撮影部位別の再撮影率や撮影室の稼働率などを見える化する。さらに,義務化された年1回の講習に対応可能な“e-learning”機能が新たに搭載され,現場での活用が見込まれる。
Women’s Healthのコーナーでは,マンモグラフィ画像診断システム「FINO. VITA. PX type MG」が紹介された。「FINO. VITA. PX type MG」は,マンモグラフィの所見をエコーシェーマ上に反映する“シェーマリンク機能”により,マンモグラフィで検出された病変や石灰化の位置を確認しながら超音波検査を行うことが可能で,より高精度な検査を実現する。
医療安全/感染症対策コーナーでは,2020年12月に発売された「生体情報モニタリングシステム VS1」が目玉として展示された。同システムは,新型コロナウイルス感染症の重症化の目安となる動脈血酸素飽和度(SpO2)や体温,脈拍数などのバイタルデータを,Sub-GHz無線装置でナースステーションサーバに自動送信し,遠隔モニタリングを可能にする。今後も新型コロナウイルス感染症の脅威が続くことが懸念される中,さまざまな規模の医療施設や療養施設での活用が見込まれる。
そのほかに,シーメンスヘルスケア社とのコラボレーションにより,同社の医療ICTサービス「infomity」上で,胸部CT画像AI解析サービスの活用が可能になったことが紹介された。
●お問い合わせ先
社名:コニカミノルタジャパン株式会社
住所:〒105-0023 東京都港区芝浦1-1-1 浜松町ビルディング
TEL:03-6324-1080
URL:http://konicaminolta.jp/healthcare/