ITEM2013 横河医療ソリューションズ ブースレポート
高い信頼性と安心のデータ保管を提供するクラウドPACSサービスや日本のチーム医療に対応する治療RISなどを展示
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2013-4-25
黒を基調にした横河医療ソリューションズブース
横河医療ソリューションズは,ITEM2012で発表したNTT西日本との協業によって提供するクラウドPACSサービスを中心に展示を行った。同社では,クラウドを利用したPACSの運用パターンを,1)参照頻度の低い過去画像の外部保管,2)安全性を重視した院内とクラウドでの二重保管,3)すべての画像をクラウドで保管,の3つを想定している。その運用に対応するクラウドサービスとして,まずデータセンターでの外部保管からスタートしており,その実際の運用をブースで紹介した。そのほか,2012年に東京大学病院で稼働した放射線治療情報システムの「ShadeQuest/TheraRIS」の最新バージョン,画像ビューワの「ShadeQuest/DIAG」,放射線部門業務システム「ShadeQuest/RIS」,医療情報統合マネジメントシステム「ShadeQuest/Monolith」など,同社の情報統合システムであるShadeQuestのラインナップを中心に展示した。なお,2013年4月からすべてShadeQuestブランドに統一した。(4月13日取材)
●データの保存場所を意識せず使えるクラウドPACSをブースで紹介
横河医療ソリューションズは,2012年3月にNTT西日本グループと協業して医療機関向けクラウドサービス「ShadeQuest/Unlimited」を提供すると発表し,ITEM2012ではブース内でパネルで提供サービスの概要を紹介したが,今年はそのサービスを“体験するクラウドPACS”としてアピールした。実際に同会場とクラウドのデータセンターを回線で結び,ブースに展示したPACS「ShadeQuest/DIAG」で,ローカルとクラウド上に保存された画像で違和感なくハンドリングできることをアピールした。
同社では,クラウドPACSの提供の段階として,1)第1ステップ:安心にお預かり(データのバックアップ),2)第2ステップ:場所を問わない医療(読影システムなどのASP・SaaS化など),3)第3ステップ:地域における情報共有と市民サービス(地域医療情報共有・連携など)を考えており,現在提供されているクラウドPACSは第1ステップにあたる。ブースでは,次の第2ステップのサービスとして,クラウド側にビューワアプリケーションを置いたシンクライアントタイプのサービスも紹介された。ASPタイプのため,端末はMacでもiPadなどのタブレット端末でも良く,さまざまな端末で動く様子が紹介された。
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●見やすさや使いやすさにこだわった「ShadeQuest/DIAG」,「ShadeQuest/RIS」
横河医療ソリューションズの製品は,ユーザーからの声に応えて常に機能をブラッシュアップさせている。読影用画像ビューワ「ShadeQuest/DIAG」では,高速な画像表示とマウス操作だけによる視線を動かさない操作性,読影を中断する際に画面の状態を維持するレイアウト保存,レポートはもちろん3Dワークステーションなどとの連携機能など効率的な読影業務のための機能を紹介した。また,放射線部門業務システム「ShadeQuest/RIS」では,患者情報を大きくわかりやすくして視認性を向上したほか,重要事項への色づけによる注意喚起,同姓やアレルギーなどの警告表示,増えつつあるワイドモニタへの対応などをアピールした。
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●日本の放射線治療に最適化した治療RIS「ShadeQuest/TheraRIS」をアピール
放射線治療部門情報システムの「ShadeQuest/TheraRIS」は,チーム医療が重視される日本の放射線治療に対応した治療RISとして高い評価を受け多くの導入施設を持つ。放射線治療装置や治療計画装置などさまざまなメーカーの装置をリンクし,患者の治療に必要なデータを一元管理,治療部門内で関係するスタッフが情報を共有し連携して業務にあたる,チーム医療を支援できるシステムとして評価されている。TheraRISでは,病院情報システムと連携した情報共有,照射基本情報の確認を医師と診療放射線技師がダブルチェックで行うことによる安全性の向上,カレンダーツールによる治療業務予定のスタッフ間の共有と確認,看護師・医学物理士の業務支援機能など,日本の放射線治療におけるチーム医療をサポートするツールや機能を積極的にアピールしていた。
お問い合わせ先:
横河医療ソリューションズ株式会社
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