“X”がキーイメージの
ジェイマックシステムブース

ジェイマックシステムは，展示テーマとして「Consist of X Solutions. 医療ITの未知なる可能性を拓く，XTREK」を掲げて，“Imaging”，“Cloud”，“IT”，“Application & eBook”の4つの領域で展示を構成した。“Imaging”では乳房画像診断ビューワ「XTREK MAMMO」の新機能，“Cloud”では新たにサービス提供をスタートした「XTREK F.E.S.T.A」，“IT”では放射線部門業務支援システム「ACTRIS」の新バージョン，“Application & eBook”では800以上のコンテンツを提供する医療系電子コンテンツ提供サービス「M2PLUS」など，多彩な製品，サービスを紹介した。ブースは，ブルーに浮かび上がる“X”のロゴが印象的だが，全体のレイアウトもX字型になっており，トータルで“X Solutions”を強くアピールした。（4月13日取材）

●トモシンセシス画像の表示機能を搭載したマンモ専用ビューワ「XTREK MAMMO」

マンモグラフィの画像診断専用ワークステーションである「XTREK MAMMO」に，新たにトモシンセシス画像の表示機能を追加した「XTREK MAMMO Tomosynthesis option」を紹介した。新しいXTREK MAMMOでは，各社のトモシンセシス画像を識別して取り込み，マンモ画像とトモ画像を同一ビューワ上に表示できる。トモシンセシスの表示では，スライスの前後像を把握しやすくするためサムネイル表示が行えるほか，スライスインジケーターによって読影画像の位置を直感的に把握できるように工夫されている。また，ワンクリックでトモ画像をオートスクロールすることができ読影を支援する。そのほか，XTREK MAMMOは，超高速画像表示，レイヤーマスク表示（半透明マスク表示），最新のCADデータへの対応，サブピクセルモニタへの対応などを特長とする。
さらに，マンモ領域での研究開発中の製品として，造影剤の染まり具合の変化を視覚化することで，腫瘍の良悪性の診断を支援する“Breast Parametric Mapping”をパネルなどで紹介した。

トモシンセシスに対応した 乳房画像診断ビューワ「XTREK MAMMO」

トモシンセシスの表示ではサムネイル表示で 読影位置を直感的に把握

マンモ領域で研究開発中の“Breast Parametric Mapping”を紹介

●新たなクラウドPACSソリューション「XTREK F.E.S.T.A」を発表

新たなクラウドPACSソリューションとして「XTREK F.E.S.T.A」を紹介した。ITインフラソリューションプロバイダとして豊富な運用経験を持つアルファテック・ソリューションズ（株）と提携して提供するもので，アルファテック・ソリューションズが持つヘルスケアクラウド基盤の中でジェイマックシステムがPACSの機能を提供する。XTREK F.E.S.T.Aでは，院内PACSとデータセンター保管，災害時リカバリー，Web画像参照のフル機能を提供する“Hybrid”，データセンター保管と災害時リカバリーのみの“Archive”の2つのサービスがある。Hybridでは，院内のPACSサーバの構成を最小限にし，アクセス頻度の高い最近のデータを保管，アクセス頻度の低い長期保管データはデータセンターから取得することで，年々増大するPACSに対するTCOを削減することができる。また，モバイル端末の利用や遠隔読影サービス，検査予約などのサービス利用も可能だ。
そのほか，ブースではイーサイトヘルスケアが提供する「クラウド型遠隔読影支援ASPサービス」や，地域医療連携に貢献する「クラウド型検査予約サービス」などを紹介した。

アルファテック・ソリューションズと連携して提供する「XTREK F.E.S.T.A」

アルファテック・ソリューションズのデータセンターを中心としたヘルスケアクラウド基盤

XTREK F.E.S.T.AハイブリッドではWeb画像参照によってモバイル端末の利用も可能

イーサイトヘルスケアの提供する「クラウド型検査予約サービス」

●「ACTRIS」の治療モジュールの新バージョンや自動検像機能を搭載した「XTREK QA」

ITソリューションコーナーでは，施設のワークフローにあわせた最適なシステムを提供する放射線部門業務支援システム「ACTRIS」，検像システムである「XTREK QA」を展示した。ACTRISは，診療放射線技師の立場に立った使いやすい操作性と，確実な業務実施のための機能を搭載していることが特長で，2012年には慶應大学病院で稼働した。さらに，ACTRISでは治療モジュールをそろえており，治療RISとしての構築が可能である。また，北海道大学病院と放射線治療分野での共同研究が進められている。展示では，開発中の新しいバージョンなども紹介された。検像システム「XTREK QA」は大学病院などで多くの導入実績があるが，新たに“自動検像”の機能を搭載した。あらかじめ登録した条件によって，シリーズの分割や順番のソートが自動的に行うことができるのが特長だ。

密封小線源治療にも対応した「ACTRIS」の治療モジュール

●医療向けの電子コンテンツサイト「M2PLUS」を紹介

M2PLUS〈http://www.m2plus.com/ 〉は，ジェイマックシステムが運営する医療向け電子書籍，アプリケーションなど電子コンテンツサービスサイト。「今日の治療薬」「グレイ解剖学」など定番の書籍を中心に800以上のコンテンツをそろえており，同サイトで購入した書籍の串刺し検索機能や，書籍間のリンク機能など独自のサービスをアピールした。

800以上のコンテンツを提供する
医療系電子コンテンツ提供サービス「M2PLUS」