フィリップス・ジャパン,情報を連携・利活用することで医療の質の向上をめざすソリューションをPR

2024-7-19

フィリップス・ジャパン


データの利活用を促進するソリューションを展示したフィリップス・ジャパン

データの利活用を促進するソリューションを
展示したフィリップス・ジャパン

フィリップス・ジャパンは,2024年4月にエンタープライズインフォマティクス事業部を新設し,生体情報と画像情報をつないでデータ利活用を促進させるクリニカルコンサルティングサービスを通して,臨床成績の向上や病院のワークフロー改善などに貢献することをめざしている。展示では,データをつなぎ,活用するためのソリューションをアピールした。
医療機器ゲートウェイソリューション「Capsule」は,生体情報モニタから出力された数値,波形,アラームのデータをHL7に変換し,電子カルテや部門システム,DWHなどへの転送することで,医療機器とシステムのデータ連携を容易にする。医療機器個別にゲートウェイサーバを立てる必要がなくなるため,データ収集のためのコスト削減や導入期間短縮を実現する。

医療機器とシステムのデータ連携を容易にする「Capsule」

医療機器とシステムのデータ連携を容易にする「Capsule」

 

早期警戒スコアリングシステム「ACSYS Gateway EWS」は,重症部門システム「ACSYS」のゲートウェイに追加された機能で,各種医療機器や電子カルテからACSYSゲートウェイに集約されたデータを基にNEWS(早期警戒のスコア)によるリスク分類を行い,患者一覧でカラー表示し,介入の必要性などの気づきを与える。また,ダッシュボードでは,部署別NEWS評価や24時間時間帯別PHS発報件数,病床稼働率,看護必要度などを表示でき,看護師の人員配置の検討にも活用できる。

「ACSYS Gateway EWS」のメイン画面(患者一覧)

「ACSYS Gateway EWS」のメイン画面(患者一覧)

 

遠隔ICU支援ソリューション「eICU」は,ICUなどの病床と支援センターをネットワークでつなぎ,遠隔で集中治療の現場を支援するシステム。ベッドサイドにカメラやスピーカーフォン,支援センター呼び出しボタンなどを設置し,支援センター側ではCDS(臨床意思決定支援)ツールを実装したソフトウエア「eCareManager」で患者の状態を一元的に把握することで,支援センターとベッドサイドスタッフが連携し,予防的なケアを効率的に実践することができる。運用している昭和大学では,ICUベッドの利用率向上や患者アウトカムの改善に加え,ベッドサイド医師の電子カルテへのアクセス数が減少するなど,働き方改革にもつながる効果が出ていることが紹介された。

遠隔ICU支援ソリューション「eICU」の支援センター側の表示例

遠隔ICU支援ソリューション「eICU」の支援センター側の表示例

 

このほか,MRI超音波融合前立腺生検ソリューション「UroNav DynaCAD」もモニタで紹介した。事前に撮像したMR画像と超音波画像をリアルタイムに融合し,ナビゲーションを行うことで,より精度よく前立腺生検を行うことができる。

2024年4月からエンタープライズインフォマティクス事業部とモニタリング・コネクテッドケア事業部の事業部長を兼任する田口 賢 氏

2024年4月からエンタープライズインフォマティクス事業部とモニタリング・コネクテッドケア事業部の事業部長を兼任する田口 賢 氏

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