NOBORI,クラウドPACS「NOBORI」を中心に,少ない負担で医療情報・画像の運用を支援するシステム・サービスを展開
2018-7-13
NOBORIブース
NOBORIは,クラウドPACS「NOBORI」を中心に,検査予約・画像送信が可能な地域医療連携サービス「TONARI」,緊急時院外画像参照サービス「TSUNAGU」の自社開発サービスのラインアップと,医知悟LLCによる遠隔診断支援サービスを来場者にアピールした。
クラウドPACS・NOBORIは,専用アプライアンス“NOBORI-CUBE”により,院内にサーバを設置せずに多重化された国内のデータセンターで画像などの医療情報を保管・利用できるクラウドサービス。データは匿名化・暗号化されるため,セキュアに利用することが可能だ。NOBORI-CUBEの種類と数の組み合わせにより,任意の規模のシステム構築が可能で,700を超える医療機関に導入されている。
NOBORIのオプションサービスであるTONARIは,地域の医療機関からの画像検査予約と,検査画像・レポートのフィードバックをクラウド上で行えるサービスである。サービス利用のための設備投資が不要なため,検査を依頼する施設はサービス利用料を負担する必要がなく,インターネット環境とPCやタブレット端末があれば参加できる。飲食店や飛行機を予約するように,わかりやすい画面で予約枠の空き状況の確認や検査依頼を,24時間365日いつでも行うことができる。また,検査結果もクラウドを介して依頼施設に戻され,画像は簡易DICOMビューワによる参照や端末へのダウンロードができ,レポートも参照可能だ。
利用施設からは,患者が戻るより先に検査結果を確認できるため,その後のフォローをしやすいと好評を得ているという。会期初日の11日には,TONARIの導入により検査依頼数が飛躍的に増加した牧田総合病院(東京都大田区)による出展者プレゼンテーションセミナーが行われた。
TSUNAGUは,夜間救急や院内に専門医が不在の場合に,院外にいる医師に画像確認を依頼できるサービス。PACS上で確認を依頼したい検査を選択すると,院外にいる医師にメールが送信され,医師がメールのURLをクリックすると簡易ビューワが起動し,スムーズに画像参照を行うことができる。参照画像はPCやモバイルデバイスにはダウンロードされないため,万が一,デバイスを紛失しても情報が漏洩することはない。また,シンクライアント方式による画像参照のため,データサイズにかかわらずストレスなく参照することが可能だ。
ブースでは,NOBORI社と画像診断医,診療放射線技師が共同出資して設立した医知悟LLCの遠隔診断支援「医知悟サービス」も展示された。医知悟サービスは,遠隔診断をする側と遠隔診断を依頼する側の双方にコンパクトな専用アプライアンス“iCOMBOX”を設置することで,医知悟データセンターを経由して簡単・安全に画像や結果レポートを送受信する環境を提供するインフラサービス。iCOMBOXにはDICOMサーバや画像ビューワ,レポートシステムが集約されている。Webインターフェース“iCOCKPIT”で送受信データの一覧やステータス確認,読影依頼情報の登録,送信処理など,進捗管理を行う。
読影側は,読影担当者の振り分けや,検診の読影では二次読影者への転送といった,読影業務に必要な処理を容易に行うことができる。また,集計機能を有するiCOMSERVERにログインすると,依頼・読影の件数や読影時間の集計機能,読影料請求書の作成支援機能などを利用することができる。
2018年6月からは新サービス「医知悟LITE」の提供が始まった。これは依頼側施設にiCOMBOXを設置せず,NOBORIのファイル転送サービス“NOBORI-EX”をPCにインストールするだけで,遠隔読影依頼を開始できるサービスで,月間の依頼件数が約50件以下の施設をターゲットとしている。依頼側がメールを操作するように依頼する画像を添付して送信すると,医知悟データセンターのiCOMBOXにデータが送られ,iCOMBOXを設置した読影側が通常の医知悟サービスと同様に読影,レポート作成を行う。依頼施設は,初期費用8万円,月額8000円,1件あたり500円で利用でき,依頼件数が少ない施設でも費用を抑えて簡便に遠隔読影依頼を始めることができる。
●お問い合わせ先
社名:株式会社NOBORI
住所:〒108-0073 東京都港区三田3-11-24 国際興業三田第2ビル
TEL:03-4405-7834
URL:http://NOBORI.ltd