パナソニック ヘルスケアブース

パナソニック ヘルスケアは，「診療所」「病院」「在宅」「ヘルスケア」の4エリアで展示を構成し，メディコムブランドをはじめとしたシステムやソリューションを紹介した。また，プレゼンテーションステージでは，各種製品をアピールするとともに，2018年4月に社名をPHC（株）に変更することを説明した。

診療所向けの医事一体型電子カルテシステムは，「Medicom-HRV」へとバージョンアップし，オプション機能やサービスと併せて展示した。Medicom-HRVは，前バージョンではオプション機能であった，他社システムと連携するための患者ID連携機能や頭書連携機能が標準搭載となり，導入しやすさが向上している。また，ログイン時のユーザー名入力をプルダウンの選択式から直接入力に変えるなど，ユーザーの要望に応えた改善が図られている。
また，PACS「Plissimo」シリーズの開発・販売を行ってきたパナソニック メディカルソリューションズ（株）が2017年7月からコニカミノルタメディカルソリューションズ（株）に社名変更したが，「プリッシモビューア」とMedicom-HRVを併せて展示し，メディコムとの連携はこれまでと変わらないことを来場者にアピールした。

「プリッシモビューア」によりMedicom-HRVとPlissimoのシームレスな連携を実現

Medicom-HRVのオプション機能としては，昨2016年に参考展示した「POCT連携ソリューション」や「外注検査連携ソリューション」を紹介した。POCT連携ソリューションは，臨床検査機器「コバスb 101」（ロシュ・ダイアグノスティック社製）から測定結果を直接取り込める機能で，外来迅速検体検査加算（10点）の算定をサポートする。会場では取り込んだデータを表やグラフで表示するデモンストレーションを行った。

臨床検査機器「コバスb 101」からMedicom-HRVに検査結果を直接取り込むことが可能

検査結果表示画面からボタン一つでグラフ表示ができる。

病院向けシステムのエリアでは，カルテのみの電子化を希望する病院向けの電子カルテシステム「Medicom-HS」（オーダリング機能なし）や医事コンピュータ「Medicom-HSi」，精神科向け電子カルテシステム「Live」（ライブワークス社製），リハビリシステム「リハ物語POST」（エムシーエス社製），また，電子カルテシステム「MI・RA・Is/PX」の各種機能などを展示した。新製品の「MI・RA・Is/AZ」（シーエスアイ社製）は医療・介護・福祉・保健とのシームレスな情報連携をめざして開発された。会場では，連携するシステムの一つとして介護支援システム「ほのぼのNEXT」（エヌ・デーソフトウェア社製）が紹介された。

医療・介護・福祉・保健との情報連携をめざして開発された
電子カルテシステム「MI・RA・Is/AZ」

「ヘルスケア手帳サービス」は，バージョンアップした機能を紹介した。歩数計や血圧計のウエアラブルデバイスやiPhoneなどとの連携が可能になり，血圧・歩数・血糖値なども一元管理することで，薬剤師から患者への服薬指導や健康サポートを支援する。また，保険薬局に保険薬局用コンピュータ「PharnesⅢ」が導入されている場合，ヘルスケア手帳サービスとオンラインでの連携が可能になった。

「ヘルスケア手帳サービス」と連携可能なデバイスを展示

このほかヘルスケアエリアでは，健康組合員の健康増進をサポートする健保組合向けポピュレーションアプローチシステム「WellsPort Navi」や保健指導支援システム「WellsPort Step」，企業や事業主が従業員の検診データを一元管理できる「Health Care iris」（アイテック阪急阪神社製）などを展示。2015年から従業員50人以上の事業所に義務づけられたストレスチェックを支援する「職場のストレスチェック＋plus」（ヘルスウエイブ社製）は，労働基準監督署へ提出する報告書のフォーマット出力や，未実施者への督促メール配信などが可能だ。

総合健康管理ソリューションを紹介するコーナー