テクマトリックス,クラウドPACS「NOBORI」とラインナップを拡充するクラウドサービス「NOBORI PAL」が注目を集める
2016-7-15
テクマトリックスブース
テクマトリックスが提供するクラウドPACS「NOBORI」は,初期投資は不要。院内にサーバを設置することなく,SSDを搭載した専用アプライアンス「NOBORI-CUBE」を介して,データセンターに画像を保管。その画像を高いセキュリティの下で,スピーディに参照できる。他施設との連携にも対応するほか,モバイルデバイスを用いた外部からの画像参照も可能である。2012年にサービスを開始してから450施設以上が採用している。
そのNOBORIユーザー向けに利便性の高いサービスとして提供されるのが「NOBORI-PAL」である。これはNOBORIの仕組みを用いて提供されるサービスの総称で,テクマトリックスだけでなく,協業する医療ITベンダーのシステムやアプリケーションソフトウエアなども提供されることになっており,幅広いラインナップが用意される。
すでにサービスの第一弾として,検査予約サービスの「TONARI」の提供が開始されている。このサービスは,NOBORIのユーザー施設とその連携先医療機関の間でCT・MRIなどの検査予約を行えるようにするもので,連携先医療機関は24時間オンラインで予約が可能。検査・読影後,すぐに画像やレポートを参照できるようになる。画像データはダウンロードも行える。連携先医療機関にとっては利便性が向上し,それによってNOBORI導入施設は紹介検査数の増加が見込まれる。なお,費用はNOBORI導入施設は月額利用料のみで利用でき,連携先の医療機関はインターネットが利用できれば無料である。
さらに,新しいNOBORI-PALのサービスとして近日開始を予定しているのが,緊急時外部画像参照サービスの「TSUNAGU」である。このサービスでは,救急患者などの検査画像を自宅や出張先など外部にいる医師に確認したもらう仕組みを提供する。医療機関側が確認用の公開データを選択すると,依頼した医師あてに参照画像のURLが記載されたメールが自動通知される。医師はこれをワンクリックすると画像を参照できる。画像参照のビューワはWebブラウザ上で動作するため,受信側のデバイスはPCやスマートフォン,タブレットなどが利用できる。また,シンクライアント方式のため画像データをデバイスにダウンロードすることはない。さらに,デバイスにあらかじめ証明書をインストールして端末を認証するようにしたほか,通信はSSLにより暗号化されており,高度なセキュリティで運用できる。