富士フイルムメディカル,診療データの統合的な参照を可能にする「CITA Clinical Finder」など診療支援システムを出展
2016-7-15
富士フイルムメディカルブース
富士フイルムメディカルは,統合診療支援プラットフォームの「CITA Clinical Finder」,地域医療連携ソリューション「C@RNA Connect」,アーキテクチャを一新した次世代PACSの「SYNAPSE 5」,統合アーカイブを実現する「SYNAPSE VNA」など,先進の技術を投入した医療ITソリューションのラインナップを展示した。
●統合診療支援プラットフォーム「CITA Clinical Finder」
統合診療支援プラットフォームであるCITA Clinical Finderは,電子カルテをはじめ,放射線部門(PACS/RIS)や内視鏡,生理部門(心電図/超音波),手術部門,検体検査部門など情報を統合して参照するためのプラットフォーム。メディカル・ガジェットと呼ばれるモジュール単位で画面を構成でき,部門や参照の目的に合わせたレイアウトが可能になっている。さらに,同社の部門システムであれば,直接連携が可能でサムネイルからワンクリックで移動して参照や入力ができるようになっている。
新しい参照方法として“Clinical Flow”が紹介された。病棟ごとや手術などの目的にあった患者を抽出して一覧表示し,基本情報や検査データ,必要な文書の取得情報や検査の実施状況などのステータスとして表示する。薬剤部の栄養や,病棟での褥瘡管理,感染,緩和ケアなど部門を横断した情報を一覧で表示でき,チーム医療の推進にも貢献できる。項目やレイアウトは施設ごとの運用やニーズにあわせて導入前のヒアリングをもとにカスタマイズして提供される。
患者個人の情報を参照するための表示がポータル画面で,検査結果や文書などの時系列表示,診療科別の表示が可能。ポータル表示はユーザーが自由に構成して作成することができ,診察時,病棟,術前,術後など目的に応じた最適な情報をタイムリーに参照することが可能になる。
●地域医療連携ソリューション「C@RNA Connect」
C@RNA Connectは,診療所や地域中核病院を連携して,検査依頼や画像や紹介状などの情報連携を可能にする医療連携ソリューションだが,新たにカレンダービューが追加され,患者ごとの情報や文書を時系列で表示して共有できる。介護用診療情報提供書やフェイスシートも登録でき,地域における医介連携にも貢献する。