リコーは，テレビ会議システム「RICOH Unified Communication System（UCS）」やプリンタやデジタルカメラを利用したソリューションなどを展示した。UCSは，地域における多職種コミュニケーションや研修・カンファレンスツールとしての利用が広がっている。また，リコーが持つインタラクティブホワイトボード（電子黒板）などと連携して，さらに相互のコミュニケーションや情報共有を促進するシステムなどを提案した。

テレビ会議システムのUCSによる カンファレンスシステムを展示

●遠隔生涯健康管理支援システム（参考出展）
企業内での産業医の相談や診察業務の支援や，2015年12年から義務化されるストレスチェックなどの業務を支援するためのシステムとして，UCSを核として問診や健康チェックを行うシステムを参考出展。支店や地方の工場まで出向くことなく，モニタを通じて双方向の相談や問診が可能になり，職員の不調を早期に把握できるなどの効果が期待される。現在，実際の企業の健保組合などと実証実験や研究を進めている。

遠隔生涯健康管理支援システム（参考出展）

テレビ電話（UCS）を活用して企業のヘルスケア活動を支援

●医療モデル向けソフト材料（参考出展）
実際の臓器に近い触感や電気メスやレーザーメスが使える独自の軟質材料（ハイドロゲル）を用いた臓器モデルを参考出展した。ハイドロゲルは，さまざまな硬さの造形が可能で，透明性や通電性に優れる。用途としては，手術ナビゲーション用や義手・義足，介護ロボット用の皮膚，マウスピースなどが考えられている。3Dプリンタで作成した型から臓器モデルを作成する素材として期待される。

医療モデル向けソフト材料（参考出展）

さまざまな硬さがあり，電子メスなどを 使えるのが特長