ファイルメーカー,FileMakerプラットフォームによって開発された多彩な医療情報システムを展示
2015-7-16
ファイルメーカーは,FileMakerプラットフォームを用いて開発を行っているFBA(FileMaker Business Alliance)の医療向けソリューションを集めて展示を行った。今回出展したのは,ジェネコム,ジュッポーワークス,イエスウイキャン,キー・プランニング,トップオフィスシステム,オネスト,スプラッシュ,テクニカルユニオン,計測技研(順不同)の7社。そのほか,ブースでは出展各社が製品の特長やアピールポイントをプレゼンテーションするデモステージ,FileMakerのエキスパートがFileMakerの相談を受け付ける,“ジーニアスバー”ならぬ“ファイルメーカーバー”などが設けられて賑わっていた。
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●計測技研「症例らくらく回収システム」
医療分野における調査や研究のため,症例データを収集する際にFileMakerで作成した“症例データ入力フォーム”を配布することで,データの入力,返送,集計といった業務の手間やコストを削減するシステム。項目などは自由に追加,変更ができ,返送の際にはワンクリックでExcelなどの汎用的なファイルを作成しメール送信が可能になっている。
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●ジュッポーワークス「モジュールNo3-検体管理モジュール」
ジュッポーワークスは,国立長寿医療研究センターと共同開発した「バイオバンクシステム」のモジュールを紹介した。バイオバンクでは,SS-MIX連携,匿名化,検体管理,同意書の4つのモジュールで構築され,同センターでは連携して運用されているが,それぞれの機能をモジュール化して,必要に応じて組み合わせて導入が可能になっており,展示では分注,保管などを行う検体管理モジュールなどを紹介した。
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●テクニカル・ユニオン「Chronos」「B Time」
FileMaker製品向けホスティングサービスなどを展開するテクニカル・ユニオンは,クラウド型の勤怠管理システム「Chronos(クロノス)」と,スマートフォン打刻システム(タイムレコーダー)「B Time」を展示。スマートフォンを使ったbeacomを使ったタイムスタンプや,GPSで場所を同時に記録した打刻などが可能になり,クラウドで勤怠の集計も可能になる。iOS版のB Timeでは,Apple Watchとの連携も可能になることをアピールした。
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●キー・プランニング「KP-Sync」
KP-Syncは,電子カルテシステムなどの医療情報システムとFileMakerで構築されたシステム間のソケット通信を可能にするシステム。設定をした機器を設置することで,医療情報システムからの電文データをXMLファイルに変換して利用を可能にする。初期導入費用はシステム規模などによって異なるが,月額使用料は3万円(税別)で大きなコストをかけることなく,基幹システムと連携したFileMakerシステムの運用が可能になる。
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●オネスト「CANVAS Clinic」
透析システムを標準搭載した電子カルテ「CANVAS Clinic」は,透析装置との連携機能や進捗管理など透析業務に必要な機能を搭載。FileMakerプラットフォームによって,施設の運用やニーズに合わせた開発,簡単な操作性などを実現しており,実際に導入された透析クリニックでの運用や必要とされた機能などを製品版に取り込んで改善を図っている。
●エレパ「かかりつけ医検索システム」/三栄メディシス「ヒューマンかるて」
そのほか,同ブース以外でもFileMakerプラットフォームを利用した製品が数多く出展されていた。エレパ(E-99)では,総合病院などで患者が自分で地域のかかりつけ医を探すことができるKIOSK端末「かかりつけ医検索システム」を出展。三栄メディシス(E-82)は,紙カルテをPDFで取り込んで認証スタンプを付加することで真正性を確保し,紙カルテの運用を変えずに電子保存を可能にする「ヒューマンかるて」を紹介した。
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