コニカミノルタ,連結子会社の異動(株式譲渡)及び株式譲渡に伴う非継続事業からの利益の計上を発表
2024-11-6
コニカミノルタ(株)(以下 コニカミノルタ)は,プレシジョンメディシン事業を展開する米国子会社であるREALM IDx, Inc.(レルム アイディーエックス インク,以下 REALM IDx社)を通じて保有する米国の遺伝子検査企業Ambry Genetics Corporation(以下 Ambry Genetics社)の全株式をTempus AI, Inc.(以下 Tempus社)に譲渡することを2024年11月5日に決定し,株式譲渡契約を締結した。Tempus社は医療データとAIの組み合わせによって個別化医療を推進する米国のテクノロジー企業で,2015年の設立以来ヘルスケア領域で事業を拡大させている。
また,本株式譲渡に伴い,2024年7月31日に公表した2025年3月期の通期連結業績予想を修正した。詳細については,同日公表した「通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」を参照。
1. 譲渡の理由
コニカミノルタは,医療の新潮流である個別化医療への貢献を目指し2017年にプレシジョンメディシン事業へ本格進出しており,2018年にはAmbry Genetics社,国内事業会社のコニカミノルタREALM(株),創薬支援のInvicro, LLC(以下 Invicro社)を傘下に持つKonica Minolta Precision Medicine, Inc.(現:REALM IDx社)を設立し,各社が持つ強みを統合して世界的に事業展開を進めてきた。
Ambry Genetics社は,遺伝子検査で業界トップクラスの解析精度を持ち,世界に先駆けて先天性遺伝子変異を評価するRNA検査を商品化するなど,プレシジョンメディシンが進む米国市場においてもトップクラスの技術と実績を誇っている。コロナ禍の中で予防的遺伝子診断のための来院者の減少や医療スタッフの不足により,病院での遺伝子検査の需要成長が当初の想定を大きく下回る事業環境にあったものの,直近では市況の回復や継続的な投資の成果もあって好調に推移しており,より一層の成長が期待されている。
2023年度~25年度の中期経営計画では,社会的価値の高いプレシジョンメディシン事業のさらなる成長加速の実現に向けて,今後も継続的に研究開発投資が必要であることなどを考慮し,ベストオーナー視点で第三者資本の活用の検討を積極的に進めてきた。2024年4月30日にはその一環として,Invicro社の全持分の譲渡を完了している。それに続いて,今回,Ambry Genetics社の全株式をTempus社に譲渡することが最善の選択であると判断した。
2. 異動する子会社の概要
3. 譲渡先の概要
4. 譲渡株式数及び譲渡前後の所有株式の状況
5. 譲渡価額
6. 日程(日本時間)
7. 今後の見通し
本株式譲渡の契約締結に伴い,プレシジョンメディシン事業は非継続事業として区分表示するとともに,本株式譲渡による利益約410億円を非継続事業からの利益として2025年3月期下期に計上する見込み。それらの影響も考慮して,2025年3月期通期連結業績予想を修正した。詳細については同日公表した「通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」を参照。なお,株価や為替相場の変動等により最終的な本株式譲渡による利益は変動する可能性がある。
今後,開示すべき事項が生じた場合には速やかに発表する。
(注)本資料における為替レートは,1米ドル=140円(計画レート)を前提としている。
関連リンク
通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
https://www.konicaminolta.com/jp-ja/newsroom/2024/1105-01-01.html
●問い合わせ先
コニカミノルタジャパン(株)
https://www.konicaminolta.jp