オリンパス,インドにR&D拠点立ち上げへ
イノベーション創出をさらに強化
2024-6-12
インドにおける内視鏡サポートの様子
オリンパス(株)(以下,オリンパス)は,インド・テランガナ州ハイデラバードにて,研究開発戦略の一環で「オフショア・ディベロップメント・センター(以下,ODC)」の活動を開始した。最初の取り組みとして,グローバルにITサービスを提供するHCLテクノロジーズ社(以下,HCLTech,本社:ウッタル・プラデーシュ州ノイダ,インド)との戦略的合意に基づき,オリンパスのイノベーション創出を推進するとともに,研究開発の体制をさらに強化していく。
ODCの設立とともに,ハイデラバードで数年後の自社研究開発センターの開設を目指して準備を進めていく。自社の研究開発センターとしては,日本,米国,欧州に続く拠点となる予定。
ハイデラバードは,医療機器産業が集積するインドの主要都市で,研究開発の優れた人材が豊富であることも知られている。オリンパスは,将来的にこの地域に研究開発拠点を立ち上げることで,同社がめざす医療技術の発展に欠かせない研究開発の人材やリソースをさらに充実させ,医療事業の拡大を図っていく考えである。
また,ハイデラバードにある医療機関「AIG Hospitals」との共同研究プロジェクトを計画しており,インドでのプレゼンスが一段と高まると期待している。インド有数の医療機関との協業を通じて,オリンパスが医療事業で培った専門性や知見を最大活用し,世界の医療ニーズを満たすイノベーション創出につなげていく。
同社は2009年,ハリヤナ州グルグラム(グルガオン)に医療機器の営業拠点「Olympus Medical Systems India Private Limited(OMSI)」を設立し,多くのステークホルダーの支援を受けながらインドで事業を拡大してきた。これらの戦略的な取り組みにより,同社のグローバル展開を推し進めるとともに,インパクトのある医療ソリューションの提供能力を高めることで医療水準の向上に貢献していく。
オリンパス 執行役 チーフテクノロジーオフィサー(最高技術責任者) Andre Roggan(アンドレ・ローガン)氏のコメント
「HCLTech社とは,約10年間にわたるエンジニアリングおよび研究開発サービスにおけるパートナーシップ関係を築いており,今回の協業を報告できることをとても嬉しく思います。このコラボレーションにより,オリンパスのエンジニアリング能力が強化され,技術開発を通じて質の高い医療を実現する新たなイノベーションが生まれると確信しています。」
テランガナ州政府情報技術・電子通信局(ITE&C)兼産業・商業(I&C)大臣 D. Sridhar Babu(D. スリドア・バブ)氏のコメント
「世界的な大手医療機器メーカーの一社であるオリンパスが,インドにおける初の投資先としてハイデラバードを選び,研究開発センターを開設することは,この都市の医療機器産業のエコシステムにとって重要なマイルストーンとなります。ハイデラバードの強固なインフラ,戦略的な立地,革新的で活発なヘルスケア業界のコミュニティとともに,この投資はインドの医療機器産業にとって画期的なものとなるでしょう。オリンパスの高度な技術と専門知識は,医療機器のイノベーションと創出の世界的なハブになるという,我々のビジョンに大きく貢献すると確信しています。オリンパスを我々のエコシステムに迎えることを嬉しく思います。」
HCLテクノロジーズ(HCLTech)について
インドに本社を置くHCLTechは,世界60カ国に227,000⼈以上の従業員を擁するグローバル・テクノロジー・カンパニーであり,デジタル,エンジニアリング,クラウド,AIを中⼼に,幅広いテクノロジーソリューションおよび製品のポートフォリオによって業界をリードするサービスを提供している。⾦融サービス,製造業,ライフサイエンス・ヘルスケア,テクノロジー・サービス,通信・メディア,⼩売・コンシューマー製品,公共サービスなど,あらゆる主要業種の顧客に向けて,業界に特化したソリューションを提供している。2024年3⽉までの12ヶ⽉間の連結売上⾼は133億ドル。
詳細は,https://www.hcljapan.co.jp/
またはhttps://www.hcltech.com/
を参照。
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)でも情報を更新している。
●問い合わせ先
オリンパス(株)
https://www.olympus.co.jp