（株）JMDCの子会社で，遠隔画像診断支援サービスを提供する（株）ドクターネットは，Deep Tek Inc.（米国，以下「Deep Tek」）への出資に関する契約を締結したことを発表した。

●本件の背景と目的
Deep Tekは，インドにおいてAI技術の開発・活用に重点を置いた遠隔読影サービスを提供する100%子会社を有している。未成熟でポテンシャルが非常に大きいインドの遠隔読影市場において，Deep Tekはボードメンバーに医師やデータサイエンティストを有し，AIを活用した効率的なサービス提供に重点を置いて競合との差異化，シェアの拡大を図っている。

ドクターネットではかねてより遠隔読影サービスの地理的拡大を志向し2019年に中国・上海に現地法人を設立した。その他のアジア諸国やアフリカへの戦略的展開を検討しており，本投資によりドクターネットの日本における経験・ノウハウとDeep Tekの技術力・ローカル知見を融合することで，スムーズなグローバル展開を目指していく。

また，ドクターネットは2020年5月より中国AI開発会社と新型コロナウイルス感染症の画像診断で共同プロジェクトを開始し実用化に至るなど，AIを活用した遠隔読影サービスの展開を積極的に図ってきた。AIエンジニアがグローバルで集積するインドに拠点を置き，世界水準のAI技術を持つDeep Tekのエンジンを活用することで，遠隔読影サービスにおけるAI画像診断の実用化をより一層加速させる。

●Deep Tekについて
米国Delawareに所在し，インドでのオペレーションはPuneを拠点としている。AIを活用した遠隔画像診断プラットフォーマーであり，自社サービスで得たデータを使ったAIアシストツールの増強にも注力しているほか，将来的にはAIソリューションの外部提供も志向している。
URL：https://www.deeptek.ai/

今後は，医用画像診断のさらなる発展に貢献するため，遠隔画像診断支援サービスと人工知能エンジンを融合させたプラットフォームであるAI-RADを開発していく。