ウェルモ,15.7億円でシリーズB資金調達を完了 東京電力パワーグリッド,みずほキャピタルなどから追加調達を実施
2020-3-26
AIやICTを活用した介護福祉プラットフォームサービスを提供する(株)ウェルモ(以下「ウェルモ」)は,東京電力パワーグリット(株)(以下「東電PG」),みずほキャピタル(株)などから追加調達し,昨年より続くシリーズBの資金調達を合計15.7億円で完了した。2013年の創業以来の累計調達額は21.02億円となる。
また,東電PGとは業務提携を締結し,東電PGのサービスとウェルモが提供するケアプラン作成支援AI「ケアプランアシスタント」や「ミルモネット」を中心とした福祉プラットフォームとの連携を強化・推進する。昨年8月に発表した同ラウンドの調達同様,さらなる事業拡大およびプロダクト強化を目的に,組織強化に向けた投資を行っていく。
■ 東京電力パワーグリッド(株)との事業提携について
東電PGは,東電PGの子会社エナジーゲートウェイが保有する電力センサーを用いた機器分離技術※1 を基にした,生活行動を推定する機能(以下「宅内行動推定機能」)や宅内エネルギー推定機能※2 を実現するIoTプラットフォームを展開している。この技術をウェルモが提供する「ケアプランアシスタント」や「ミルモネット」に連携させることで,身近にある電力データに基づくケアプラン作成の効率化や介護の質の向上を,ウェルモが提供するサービスを通じて実現していく。これにより介護人材の業務負担軽減や要介護度の維持・改善を実現し社会保障費の抑制などをはじめとした社会課題の解決を共に進めていく。
※1 住宅全体の電気の使用状況を家電製品の種類毎に分離する技術により,家電製品毎の電気使用の変化をリアルタイムに検知することが可能
※2 月末電気料金推定や翌日以降の需要量・発電量を予測する機能
■ 引受先各社からのコメント
東京電力パワーグリッド(株) 取締役副社長 三野治紀氏
当社は電力事業で培ってきた技術を用い,持続可能な社会インフラの構築を進めております。貴社と連携し介護領域の社会課題に取り組むとともに,当社IoTプラットフォームを社会インフラとして育て,お客さまの便利で安心な暮らしの実現に貢献していきたいと考えています。
みずほキャピタル(株) 投資第5部 部長 宇井修氏
高齢化社会の到来に備えた「社会インフラの構築」に地道に取組んできたことに大いに賛同し,政官民の情報ネットワークを駆使した貴社のポテンシャルに大きく期待しています。今後はみずほのリソースを活用し貴社スケールアップを側面から支援したいと考えています。
■ ウェルモ代表 鹿野佑介氏コメント
今回出資をいただいた東電PGさま,みずほキャピタルさまをはじめ,多くの株主の皆さまに我々のビジョンに共感し,信じて応援していただいていることに感謝申し上げます。
創業から約7年,社会変革への想いを持った仲間が140名ほどに増え,拠点も国内外6拠点にまでなりました。介護の地域資源情報の見える化に取り組んできた「ミルモネット」は,登録拠点数が約35,000にまで広がっており,今年はいよいよ,自社でゼロから研究開発をしてきたケアプラン作成支援AI「ケアプランアシスタント」が発売になるなど,事業をさらに加速させていく1年となります。「当たり前の幸せを,すべてのひとに。」という我々の目指す社会に向けて,これからも仲間たちと歩みを止めず,進んでいきます。
●問い合わせ先
(株)ウェルモ
https://welmo.co.jp/