日立,ヘルスケア事業強化に向けた日立メディコ,日立アロカメディカルの吸収合併および製造子会社設立を発表

2015-7-21

富士フイルムメディカル(旧 富士フイルムヘルスケア)


(株)日立製作所(以下,日立),(株)日立メディコ(以下,日立メディコ)および日立アロカメディカル(株)(以下,日立アロカメディカル)は,ヘルスケア事業のさらなる強化・成長を目的に,2016年4月1日付で,日立メディコおよび日立アロカメディカルの製造部門を統合した製造子会社を設立するとともに,日立が日立メディコおよび日立アロカメディカルを吸収合併すること(以下,本合併)を決定した(以下,製造子会社の設立と本合併を総称して,本再編)。
なお,本合併は,100%子会社の吸収合併であるため,開示事項・内容を一部省略して開示している。

●本再編の目的

現在,ヘルスケア分野においては,先進国では高齢化や慢性疾患の増加,新興国では経済成長に伴う医療水準の向上などの課題が指摘されており,医療関連市場(診断・臨床,検査・試薬,インフォマティクス(サービス,プラットフォーム))は,今後,年率5%以上の成長が見込まれている。日立にとっても,ヘルスケア事業は,画像診断装置やがん治療装置などの従来注力している事業に加え,これまで培ってきた技術・ノウハウとITを組み合わせた新たなソリューションの提供によって,大きな成長が期待できる分野であり,社会イノベーション事業においても重要な位置づけにある。
これまで日立では,ヘルスケア事業拡大のため,2011年3月に日立メディコによるアロカ(株)(現日立アロカメディカル)の完全子会社化,2014年3月に日立による日立メディコの完全子会社化を実施し,2014年4月にはヘルスケアグループおよび社内カンパニーであるヘルスケア社を新設したほか,2015年4月には日立メディコおよび日立アロカメディカルの一体運営を行うなど,組織体制を強化し,事業の強化と効率的な経営体制作りに取り組んできた。
今回の再編により,日立,日立メディコおよび日立アロカメディカルで重複している国内外の拠点の集約・効率化および経営の完全一体化を進めていく。また,製造子会社を設立することで,日立メディコおよび日立アロカメディカルの製造コア技術,ノウハウを融合し,高品質・低コストのモノづくり力を強化し,製品競争力の向上を図る。
今後は,診断・臨床,検査・試薬,インフォマティクスという3つのコア領域をさらに強化するとともに,これらを組み合わせたソリューション,情報・通信システム社などの日立の各社内カンパニーと連携したサービスの提供などを通じ,ケアサイクル・イノベーション,医療イノベーションに注力することで,ヘルスケア事業の成長戦略を加速し,日立グループ全体でヘルスケア・イノベーションによる医療の質向上と効率化をめざす。

●合併の要旨

(1)合併の日程
合併の決定:2015年7月21日
契約締結日:2015年12月(予定)
実施予定日(効力発生日):2016年4月1日(予定)

(2)合併方式
日立を存続会社,日立メディコおよび日立アロカメディカルを消滅会社とする吸収合併。

(3)合併に係る割当ての内容
日立の100%子会社との合併であるため,本合併において株式その他の財産等の割当ては行わない。

(4)消滅会社の新株予約権および新株予約権付社債に関する取扱い
日立メディコおよび日立アロカメディカルは,新株予約権および新株予約権付社債を発行していない。

●当事会社の概要

・存続会社:株式会社日立製作所
・消滅会社:株式会社日立メディコ,日立アロカメディカル株式会社

●設立する製造子会社の概要

名称:日立ヘルスケア・マニュファクチャリング(仮称)
所在地:未定
代表者の役職・氏名:未定
事業内容:医療機器,医用分析装置,汎用分析装置および医療情報システムの製造
資本金:未定
設立年月日:2016年4月1日(予定)
拠点数:4拠点(千葉県柏市・茂原市,東京都青梅市・国分寺市)
従業員数:約700名(予定)

 

●問い合わせ先
(株)日立製作所
ブランド・コミュニケーション本部 広報・IR 部
TEL 03-5208-9324
http://www.hitachi.co.jp

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