オリンパスとソニーが医療とカメラ事業で提携

2012-9-28

オリンパス

ソニー


オリンパス(株)とソニー(株)は,9月28日,業務提携契約(以下,「本業務提携契約」)及びソニーを割当先とするオリンパス普通株式の第三者割当増資に関する資本提携契約(以下,「本資本提携契約」。両契約を併せて,「本業務・資本提携契約」)を締結したことを発表した。

オリンパス(株)社長 笹宏行氏のコメント
『オリンパスは,2012年6月に発表した中期ビジョンに基づき,財務体質を強化するとともに,医療,映像といった主力事業領域において,事業シナジーが期待できる提携先候補との業務・資本提携の可能性を幅広く検討してきました。イメージセンサーや画像関連技術において強みを有するソニーとの提携はメリットが大きく,また様々な補完関係も築けると判断し,業務・資本提携を行うことにしました。ソニーからの出資を受けることで財務基盤を強化するとともに,今回の提携を通じて,両社の強みを融合し,医療事業では,当社単独で実現が困難だった新たな医療機器を開発し,世界の医療の発展に貢献できるものと確信しております。デジタルカメラ事業では,各々の競争力が更に加速する形での協業が実現できるよう協力してまいります。』

ソニー(株) 社長兼CEO 平井一夫氏のコメント
『ソニーは,2012年4月に発表した経営方針の一環として,メディカル事業を将来のソニーの中核事業の一つとして成長させていく経営戦略を進めています。今回のオリンパスとの業務・資本提携はこのための重要な布石であり,ソニーの有するデジタルイメージング,3D,4K(※)などの最先端のエレクトロニクス技術を,オリンパスの有する技術,メディカル事業における経験・基盤と組み合わせることで,今後の成長が期待される外科向け内視鏡や関連機器事業において,革新的で競争力のある製品や新しい事業機会を創出することができると考えています。また,デジタルカメラ事業においても,オリンパス,ソニー各々が今後自らの事業を強化・成長させていく上で,様々な協業の機会があると考えています。オリンパスへの出資を含む今回の業務・資本提携が,オリンパス,ソニー両社にとって,有意義で利益をもたらすものになるよう協力してまいります。』
(※)4K:フルHDの4倍を超える高解像度(水平4,096×垂直2,160画素)

●医療事業

オリンパスの有するレンズ・光学技術などの医療機器製造・開発技術,ブランド力及びグローバルな販売,マーケティング力と,ソニーの有するイメージセンサーなどのデジタルイメージング技術,3D及び4Kを含む映像技術など幅広い技術を組み合わせ,外科用内視鏡をはじめとする医療機器分野における両社の存在価値を高めるため,新たな製品や事業を創出し,今後拡大が見込まれる外科領域における事業強化を目指す。更に,オリンパスがこれまで医療分野で培ってきたノウハウ・医療製品と,ソニーのAVソリューションを融合させることで,手術室等へ向けた付加価値の高いソリューションを提供し,総合提案型のシステムインテグレーション事業を展開する。こうした医療分野での業務提携を実施するため,オリンパスとソニーによる医療事業合弁会社を設立する( 平成24年12月中(予定))。

 

●問い合わせ先
オリンパス(株)
広報・IR室長 百武鉄雄
TEL 03-3340-2111(代)
http://www.olympus.co.jp/
ソニー(株)
IR部門 部門長 橋谷義典
TEL 03-6748-2111(代)
広報センター センター長 神戸司郎
TEL 03-6748-2200(直通)
http://www.sony.co.jp/

オリンパス

ソニー


TOP