フィリップス,病院経営者などのヘルスケアリーダーを対象とした意識調査レポート「Future Health Index 2024」日本版を発表

2024-10-2

フィリップス・ジャパン


Future Health Index 2024

(株)フィリップス・ジャパン(以下 フィリップス)は,10月2日,ヘルスケアリーダー[ⅰ]を対象とした意識調査レポート「Future Health Index 2024 -Better care for more people(フューチャー・ヘルス・インデックス2024 より良いケアをより多くの人へ)」(以下,FHI 2024)[ⅱ]の日本版を発表した。本調査レポートでは,日本の医療システムが抱えるスタッフ不足,医療データ統合の難しさ,病院経営における財務的課題などに焦点を当て,これらの課題に対応するために最新のデジタルテクノロジーやパートナーシップがどのように役立つかを探っている。

スタッフ不足の解消:バーチャルケアと自動化技術

日本では,医療機関におけるスタッフ不足が深刻で長年の課題となっている。本年4月に新たな制度として「医師の働き方改革」が施行されたが,本調査においても,80%のヘルスケアリーダーが,医療従事者のバーンアウト(燃え尽き症候群)やメンタルヘルスの問題が増加していると回答している。
バーチャルケアや自動化技術の導入によって,スタッフの負担を軽減し,患者ケアの範囲を拡大することに可能性を見出しているものの,一方で回答者であるヘルスケアリーダーの所属する組織の医療従事者や患者は,バーチャルケアに対して,他国と比較しても慎重な姿勢を見せていることが示唆された。

スタッフ不足の解消:バーチャルケアと自動化技術

 

データドリブンの医療を提供するには?

日本のヘルスケアリーダーの90%は,医療データの利活用とそこから得られるインサイト(洞察)が医療を改善する可能性があると回答した。例えば,「治療計画の最適化(53%)」や「エビデンスに基づくベストプラクティスの特定(43%)」などに役立つと考えている。
しかしながら,日本ではデータ統合における課題が依然として存在している。具体的には,「データセキュリティとプライバシーの改善(48%)」「患者データの正確性(45%)」,そして「異なるプラットフォームや医療環境における相互運用性の改善(41%)」などが課題に挙げられた。

データドリブンの医療を提供するには?

 

財務的課題の解消:医療の持続可能性のために

日本のヘルスケアリーダーの87%は,財務的な課題が質の高い医療の提供を妨げていると回答している。この課題を克服するために,「コスト削減(84%)」,「患者数の増加またはサービスの拡大(75%)」,「生産性の改善(69%)」など,様々な対策を現在または3年以内に講じて財務的な持続可能性を確保しようとしている。

財務的課題の解消:医療の持続可能性のために

 

パートナーシップの重要性:

日本のヘルスケアリーダーは,「政府(45%)」や「他の医療機関(42%)」,「ヘルステック企業(29%)」とのパートナーシップを通じて,医療の質を向上させる必要性を強調している。特に,治療のコーディネーションやスタッフの確保,地域社会の健康促進において,これらのパートナーシップが重要視されている。
本調査レポート「Future Health Index 2024」日本版全文は下記よりダウンロード可能。(名前や所属名等の入力は不要)
https://www.philips.co.jp/a-w/about/news/future-health-index/reports/2024/better-care-for-more-people.html

フィリップスの最高イノベーション戦略責任者であるShez Partovi(シェズ・パルトヴィ)氏は,下記のように述べている。
「ヘルスケアリーダーたちは,患者の需要が増大する中で医療制度を持続可能なものにしていくためには,どこでどのように医療を提供するかを再考することが急務であると認識しています。」
「バーチャルケアや遠隔患者モニタリングを導入し,ケアの範囲を広げています。また,AIを導入することで,過剰な情報を有意義な洞察に変え,医療従事者が一貫して 質の高い医療を提供できるようにしています。フィリップスは,誰であろうと,どこにいようと,必要な時に必要なケアを受けられる未来の可能性を見ています。ヘルスケアリーダーたちも同様に,同じ未来を信じています。ヘルスケアの全てのステークホルダーがパートナーシップを組み,拡張性のあるソリューションを開発することで達成できる未来です。そうすることで,より良い医療をより多くの人々に提供することができるのです。」

[ⅰ]病院,診療所,画像診断センターやオフィスベースのラボ,緊急医療施設に勤務するCスイートまたは上級幹部で,最終的な意思決定者,または意思決定に影響力を持つ者と定義している。
[ⅱ]この調査は,GemSeek社によりオンライン(CAWI)調査の手法を採用して実施した。対象14カ国(オーストラリア,ブラジル,中国,インド,インドネシア,イタリア,日本,オランダ,ポーランド,サウジアラビア,シンガポール,南アフリカ,英国,米国)の各200人,計2800人のヘルスケアリーダーが,2023年12月から2024年2月にかけて,15分から20分程度の調査に参加した。

 

●問い合わせ先
(株)フィリップス・ジャパン
TEL 0120-556-494
www.philips.co.jp/healthcare

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