（株）CEホールディングスのグループ会社で，電子カルテシステムを中心とした医療システム開発と受託システム開発を行う（株）シーエスアイは，国内900以上の施設にて稼働している電子カルテシステムMI・RA・Isシリーズの新製品として，「MI・RA・Is　V（ファイブ）」を2024年1月15日に販売開始し，同年3月より出荷を開始する。

2025年問題が間近に迫り医療提供体制の変革が進むとともに，2024年4月からは医師の働き方改革が求められ，医療を取り巻く環境が大きく変化している。こうした中で，政府は「医療DX」により，保険・医療・介護に関する情報やデータを活かして病気の予防やより良い医療と介護を提供するために社会や生活を変えることを目指している。

医療機関のデータを発生源でとらえ，蓄積し，活用できるシステムは電子カルテシステム。同社は，こうした医療を取り巻く環境の変化に沿いながら，日本の電子カルテ元年すなわち1999年直後から20年以上にわたり顧客やパートナー企業ととともに電子カルテシステムMI・RA・Isシリーズを育ててきた。

今回発表する新製品「MI･RA･Is V」は，医療機関で発生したデータを活かして，医療安全の向上に寄与し，医療従事者の仕事効率向上を図り，医療機関の経営を支援することを目標に開発した。これらの3つのコンセプトを中心に，医療環境における様々な課題を解決し，より良い医療の提供に貢献できることを願っている。

同製品は多くの医療機関に向け，革新的で安全な医療DXを提供するために，販売開始から1年間で120セットの販売を目指す。

■「MI・RA・Is V」のコンセプト

1. 医療安全
医療行為に対する安全性を高め，医療従事者が安心・安全な医療を提供し，患者が安心できる電子カルテシステム。

2. 仕事効率の向上
いつでも・どこでも・誰でも使いやすく，労働時間の短縮や，業務のタスクシフト・タスクシェアを推進できる電子カルテシステム。

3. 経営支援
医療情報データを活用し，医療機関が必要とする統計や分析など，経営改善に向けた情報を簡易に提供できる電子カルテシステム。

■製品の特長

1. 安心・安全への取組み
医療の安全性向上に寄与するため，同製品は，検査報告書などの見落とし防止対策，患者の薬剤やアレルギーチェック，医療機関内の感染管理などの機能を備え，医療の安全性向上を支援し，ヒヤリハットの削減に寄与する。

2. 業務の効率化
入院時の必要文書作成など，医療機関内で定めたワークフローを進捗管理することにより，それぞれの業務の進行を可視化する。また，メッセージ機能により医療従事者間のコミュニケーションを効率化することで，必要な情報を早く確実に伝達し，個々の業務及びチーム医療を効率化する。

3. 経営支援
様々なデータの定期的な抽出や，定型帳票の出力などが行え，資料作成業務を効率化し，作業負荷を軽減させる。
電子カルテシステムに限らず，医事会計など，多岐にわたる医療情報のデータから病院経営の改善に寄与する。

4. いつでも・どこでも
「いつでも・どこでも」スマートフォンを利用して診療情報の表示及び記載が可能。同製品は医療従事者が効率的に情報を操作できる新たな仕組みを提供する。

5. セキュリティ対策
3省2ガイドラインに準拠し，バックアップの仕組みやセキュアな保守環境整備でデータ損失を防止。多要素・生体認証により不正アクセスからの保護を強化し，医療機関における診療情報を安全に保護する。

6. 最適なシステムの構築
医療機関内の数多くの部門が持つ様々なニーズに対し，最適なシステムを選択できるマルチベンダー方式により医療情報システムを構築する。自社システムや特定のシステムにこだわることなく，顧客が最適な部門システムを選択し，運用できることを目指している。同社は顧客のニーズを把握した上で，パートナー企業との協力により，最先端のテクノロジーと専門知識で最適なソリューションを提案する。

「MI・RA・Is V」製品サイトはこちらから
https://www.csiinc.co.jp/solution/mirais-v/