エイチティトレーディング,バイタルサインを遠隔測定できるIoT機器「バイタルステーション」クラウド版新発売&地域医療DX版 今秋発売予定
医療従事者の業務効率化に貢献

2023-7-13


エイチティトレーディングは,体温・血圧・脈拍などのバイタルサインを遠隔で測定できるIoT機器「バイタルステーション」のクラウド版を7月13日(木)より,地域医療DX版を2023年秋頃に発売する。「バイタルステーション」は遠隔診療を可能にし,医療従事者の労働環境や人手不足の改善に貢献するIoT機器。なお,地域医療DX版における,自治体とクリニックによるDXを通じた医療従事者の効率化とコスト削減に向けた取り組みは国内では初(同社調べ)。

体温・血圧・脈拍などのバイタルサインを遠隔測定できるIoT機器「バイタルステーション」クラウド版と地域医療DX版が新発売

体温・血圧・脈拍などのバイタルサインを遠隔測定できるIoT機器「バイタルステーション」クラウド版と地域医療DX版が新発売

 

「バイタルステーション」公式サイト: https://htshop.shop-pro.jp/?mode=f2

■「バイタルステーション」クラウド版&地域医療DX版開発までの背景

同社代表の土屋氏は,コロナ禍でひっ迫する医療現場に対して,何か貢献できることはないかと模索していた。様々な角度で詳細なリサーチや分析を行うと,医療現場における看護師の業務は想像をはるかに超えた過酷なもので,なかでも患者へのバイタル測定に非常に多くの時間と労力を費やしている状況や人材不足が見えてきた。土屋氏は25年以上IT関連事業に従事してきたことから,この課題をIoT分野で改善へ導くことで社会へ貢献しようと同製品を考案。2022年7月にハードウェア版Ver1.0を発売した。

しかし,発売当時はコロナ禍の影響による半導体不足で,すべての顧客にハードウェアを満足に提供することができない状況が続いたため,クラウド版の必要性を認識し,この度の開発に至った。

一方で,Ver1.0のリリース以降,地方創生のスマートシティDX(デジタルトランスフォーメーション)構想をコンサルティングする企業より声がけがあり,モデルケースを作る機会に恵まれた。医療現場で実際に働く医師からの貴重な意見を得て,地域医療DX版として開発することとなった。

■「バイタルステーション」活用イメージと導入による効果

「バイタルステーション」は医療現場の様々なシーンで活用できる。「バイタルステーション」の導入により,通常は医師・看護師によって行われるバイタル測定業務が大幅に削減できる。また,非接触による測定が可能なため,安心安全かつ効率的に医療を施すことができる。特に遠隔での「バイタル測定」からの診療における業務の効率化(バイタル情報の記録などの作業がすべて自動化)が期待できる。

<バイタル測定時の活用イメージ>
患者側:患者自らが体温・血圧・脈拍・血中酸素濃度を各センサーで測定する。そのデータが自動的に「バイタルステーション」を経由して医務室の医師に送られる。
医師側:医師は,バイタルサインをもとに,患者とビデオ通話を通じて非接触で医療行為を実施できる。

医師側の端末画面イメージ

医師側の端末画面イメージ

 

■新製品の特徴と概要

<クラウド版>
「バイタルステーション クラウド版」は,医師側(サーバー側)はクラウド,患者側(ユーザ側)には専用の通信BOXを設置する構成となっている。これは,在宅医療の際でもユーザが極力端末を操作する必要をなくすための工夫である。この通信BOXには携帯電話のSIMが内蔵されており,ユーザは電源を入れ,体温計や血圧計などのセンサーを装着するだけで医師側にバイタル情報が自動転送される仕組みとなっている。

製品名  : バイタルステーション クラウド版
発売日  : 2023年7月13日(木)
価格   : 買切り版 税込998,000円,サブスク版 税込29,800円/月(3年契約)
購入ページ: https://htshop.shop-pro.jp/?pid=169187241
備考   :
・ユーザ側専用の通信BOXは上記価格には1個付属している。通信BOXを2個以上(測定場所が2カ所以上)必要の場合は1個あたり税込60,000円で追加できる。
・発売時点では専用アプリ(iOS)のみの稼働だが,2023年10月頃にはWEBブラウザでも利用可能になる予定で,今後はWindowsやAndroid端末でも稼働できるようになる。

クラウド版構成イメージ

クラウド版構成イメージ

 

<地域医療DX版>
「バイタルステーション 地域医療DX版」は,主に地方都市での訪問医療における医療従事者不足を補うために,「バイタルステーション クラウド版」に2つの機能を追加している。

1.定期的な自動アナウンスツール
視覚で患者が判断できるパトライトなど,医師から患者に定期的にアナウンスするツール。簡易的な所定の作業を,在宅で患者またはその家族自らが行い,バイタルデータを取得できる仕組みとなっている。

2.異常検知時の医師への通知機能
異常値(要閾値設定)の検出を行い,異常などがある場合は医師に端末へのメッセージやメール送信にて通知。オンラインまたは対面ですぐに対応可能な仕組みを実現している。

2023年6月より,ある地方都市のクリニックで検証を開始している。今後は自治体の補助金(2023年8月中旬採択予定)を使い実証実験を行う予定で進めている。

製品名  :バイタルステーション 地域医療DX版
発売日  :2023年秋頃
価格   :発売時に公開予定
販売方法 :同社ECサイトを予定( https://htshop.shop-pro.jp/?pid=169187241

地域医療DX版構成イメージ

地域医療DX版構成イメージ

 

地域医療DX接続図

地域医療DX接続図

 

<両製品共通情報>
開発:エイチティトレーディング,株式会社Mirror Life( http://www.mirrorlife.co.jp/

※「バイタルステーション」のマルチバイタルインディケーション技術(複数バイタルを同時にリアルタイムに表示する技術)は特許出願技術(特願2022-126129)。

■今後の展望

BCP対策におけるクラウドの有効性に鑑みて,同社は今後ハードウェア版は廃止し,すべてクラウド版および地域医療DX版のみを販売していく。

「バイタルステーション」は,かねてより医療従事者の業務効率化に貢献する製品として開発・提供してきた。今後は特に医師や看護師が不足している地方都市で,自治体と協力しながら「バイタルステーション」を普及させ,より多くの医療従事者の役に立ちたいと考えている。

 

●製品に関する問合せ先
エイチティトレーディング 土屋
TEL 050-5526-1258
https://htshop.shop-pro.jp/


TOP