東陽テクニカ,レキシーを子会社化ライフサイエンス事業を拡大
~M&A積極化により,さらなる企業価値向上へ~

2023-4-3

ソフトウエア

東陽テクニカ


(株)東陽テクニカ(以下 東陽テクニカ)は,2023年3月31日付にて,医療分野のソフトウェアおよびハードウェアの開発を手掛ける(株)レキシー(以下 レキシー)の全株式を取得して100%子会社化したことを発表した。東陽テクニカは,中期経営計画“TY2024”の事業戦略の一つに「M&Aによる事業拡大」を掲げており,その第一弾として,レキシーの子会社化を実現した。これにより,同社グループのライフサイエンス事業の強化を目指していく。

●背景/概要

~高齢者に多い股関節・膝関節の手術数が増加,術前計画が重要に~
高齢者に多いと言われる関節に痛みが生じる疾患において,患者がQOL(生活の質)を高め豊かな生活を送るために,痛みを取り除き関節機能を回復する手段の一つとして人工関節置換術が選ばれている。日本では65歳以上の人口比率が2025年には30%を超えると予想され(※1),股関節・膝関節の人工関節置換術数は2010年からの10年間でおよそ1.5倍と増加の一途をたどっており,術前の正確で効率的な計画は今後より重視されると見込んでいる。

高齢者に多い股関節・膝関節の手術数が増加,術前計画が重要に

 

~術前計画を2次元で行うソフトウェアは国内販売開始からおよそ4年で280件の導入実績に~
東陽テクニカは,ライフサイエンス事業において,整形外科領域で術前計画を主に2D(2次元)で行うソフトウェア「整形外科デジタルプランニングツール mediCAD」(以下 mediCAD)を2019年9月から国内販売している。「mediCAD」は,チュートリアル動画に従うだけでワークフローに沿った術前計画ができるソフトウェアで,2023年3月時点で国内導入の実績は280件となっている。100社以上あるインプラントメーカーのデータに対応したライブラリから即座に⽬的のデータを選択することができ,術前・術後などの比較も容易で,医師の効率的な術前計画を支援している。

~3次元での術前計画を強みとするレキシーとそれぞれの特長を活かし,営業・開発・技術サポートの体制を強化~
レキシーは,同じく整形外科領域で人工関節置換術の術前計画を3D(3次元)で行うソフトウェアを中心に開発・販売しており,2009年の発売以降600件以上の導入実績がある。
それぞれの術前計画ソフトウェアにおいて,2Dは,人工関節置換術はもちろんのこと,膝周囲骨切り術や骨折治療など幅広い用途に適応でき,3Dは人工関節置換術に特化しその精度の高さが特徴。

今回東陽テクニカのライフサイエンス事業に3Dで市場に強みを持つレキシーが加わることで,整形外科デジタルプランニングツール市場において東陽テクニカがシェアトップとなる。
さらなる事業拡大を目指し,今後,営業・技術の人財面での一体的な運用を図り,顧客ニーズに応じて柔軟に提案できる営業体制を構築し,製品開発や技術サポート体制も強化していく。

※1 出典:「令和4年版高齢社会白書(全体版)」(内閣府)グラフは加工して作成 https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/html/zenbun/s1_1_1.html

< 参考 >
・東陽テクニカ ライフサイエンス事業サイト:https://www.toyo.co.jp/lsm/
・整形外科デジタルプランニングツール mediCAD (認証番号:303ADBZX00010000) 製品ページ:https://www.toyo.co.jp/medical/products/detail/medicad2D.html  ※医療従事者向け

 

●問い合わせ先
(株)東陽テクニカ
https://www.toyo.co.jp/

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