富士フイルムメディカル,「FUJIFILM DR CALNEO Flow(カルネオ フロー)G80」新発売
画像有効領域17×32インチで全脊椎,小児全身などの広範囲をワンショットで撮影
2022-8-8
FUJIFILM DR CALNEO Flow G80
富士フイルムメディカル(株)は,同社画像読取技術ISS(*1)方式を組み合わせて高画質・低線量を追求したデジタルX線画像診断装置「CALNEO Flow」の新ラインアップとして,X線を読み取るセンサーパネルに画像有効領域17×32インチ(43×80㎝)のTFT基板を採用し,全脊椎,小児全身などの広範囲をワンショットで撮影できる「FUJIFILM DR CALNEO Flow G80」(以下,CALNEO Flow G80)を2022年8月8日に発売する。
「CALNEO Flow G80」は,長辺が従来パネルの約2倍の32インチで,ワンショットで全脊椎や小児全身などの広範囲の撮影が可能。広範部位の分割撮影や,撮り終えた複数画像の合成作業が不要となるため,撮影効率が大幅に向上する。また,低線量でも高画質なX線撮影が可能な画像読取技術ISS方式を採用し,少ないX線量でもシャープな画像を実現する。さらに,パネルの厚みは15mmで,広く医療施設に導入されている長尺撮影用のX線撮影台をそのまま利用できる。
「CALNEO Flow G80」は,無線通信およびバッテリー駆動で,重量は5.2kg(*2)で取り回しも良く,立位撮影台からテーブルへの移動や別の撮影室への持ち運びも可能。また,最大100枚の画像保存可能な内蔵メモリを搭載しており,内蔵無線アクセスポイント,ボタン操作による接続システムの切り替えなどもでき,様々な撮影シーンにおいて快適に使用できる。
さらに,高い抗菌性能とその持続性を併せ持つ同社の抗菌コート技術「Hydro Ag(ハイドロエージー)」(*3)でコーティングした「抗菌仕様」で,表面に付着した汚れを落としやすく,清潔で衛生的に使用できる。
富士フイルムは,今後もさまざまな医療現場のニーズに応え,医療従事者のワークフロー効率化・医療の質の向上,人々の健康維持増進に貢献していく。
*1 Irradiation Side Samplingの略。従来型のFPDと反対側のX線照射面側にセンサーを配置し,X線の照射面側よりX線から変換された光信号を読み取る同社方式。
*2 ±10%でバッテリーを除く重量。バッテリーの重量は約180g。
*3 2014年7月に同社が開発した抗菌コート技術。従来の銀系抗菌剤を使った抗菌コートに比べて約100倍の抗菌性能を実現。
1. 品名
FUJIFILM DR CALNEO Flow G80
販売名:デジタルラジオグラフィ DR-ID 1800
認証番号:第302ABBZX00021000号の構成品のフラットパネルセンサ(DR-ID 1836SE)
2. 発売日
2022年8月8日
3. 主な特長
(1)全脊椎,小児全身などの広範囲をワンショットで撮影
X線を読み取るセンサーパネルに画像有効領域17×32インチ(43×80cm)サイズのTFT基板を採用し,ワンショットで全脊柱や小児全身などの広範囲の撮影が可能。また,厚みは15mmで,広く医療施設に導入されている長尺用のX線撮影台をそのまま利用できる。さらに,他の「CALNEO Flow」シリーズと同様に,無線通信およびバッテリー駆動の可搬型ワイヤレスタイプで,目的のX線撮影室へ持ち運んで使用することも可能。
(2)X線信号の散乱・減衰を大幅に抑制して,少ないX線量でもシャープな画像を実現
カルネオシリーズで高い評価を得ている画像読取技術ISS方式を継承し,X線信号の散乱・減衰を大幅に抑制して,少ないX線量でもシャープな画像を実現する。
また,大小の蛍光体粒子を最適なブレンド比とした独自設計のGOSシンチレータにより,X線の吸収量を向上させることで,高感度・高鮮鋭度な画像を提供する。
(3)表面に付着した汚れを落としやすく,清潔で衛生的に使用可能
高い抗菌性能とその持続性を併せ持つ同社の抗菌コート技術「Hydro Ag」でコーティングした表面は,塗布膜表面の銀イオン濃度が高く,従来の抗菌コートと比べて約100倍(*4)の抗菌性能を実現する。さらに,その効果は長期間持続する。銀系抗菌剤を含有した超親水性膜により,カセッテ表面に付着した汚れも拭き取りやすく,清潔で衛生的に使用できる(*5)。
*4 製品の特性上,その効果を将来的に常に保証するものではない。
*5 抗菌規格JIS Z 2801に適合,国際規格ISO22196に対応したSIAA(抗菌製品技術協議会)登録商品。
●問い合わせ先
富士フイルムメディカル(株)
マーケティング部
TEL 03-6419-8033