Splink,【公立病院として初】認知機能低下の予防に向けた脳ドック用AIプログラム「Brain Life Imaging®」が横浜市立市民病院に導入
日本最大の人口を持つ横浜市の市民病院。脳ドックの認知症等オプションとして追加
2022-4-6
ブレインヘルスケア領域の医療AIスタートアップの(株)Splink(以下「Splink」)は,当社が開発・提供する脳ドック用AIプログラム「Brain Life Imaging®(ブレインライフイメージング)」(以下,Brain Life Imaging®)が,横浜市立市民病院に導入した。Brain Life Imaging®が公立病院に導入されたのは横浜市立市民病院が初めてとなる。
●サービス提供の背景
認知症の早期発見の重要性
認知症は,高齢化社会において最も深刻な社会課題の一つであり,近年患者数の増加がみられる疾患である。加齢や様々なストレスにより脳が影響(ダメージ)を受けることで,認知機能が低下することが知られている。このような脳の健康状態の変化に先んじて,その10年以上前から脳は萎縮が始まると言われている。
脳萎縮など認知症リスクや認知機能低下リスクへの意識の高まり。
認知機能に関する脳ドックサービスの受診者数が増加傾向
脳ドックは,従来,脳卒中や脳腫瘍といった血管性の脳の病気を見つけるために行われることが多く,主に脳卒中の早期発見に用いられる検査として認知されているが,近年,脳萎縮など認知症リスクや認知機能低下リスクへの意識の高まりに伴い,認知機能に関する検査を希望する方が増加傾向にある。受診者にとっては,比較的に若い年齢から脳の認知機能を測ることにより,将来の認知症に繋がるようなリスク行動を控えることができる,脳に良い生活を意識することができる,というメリットがある。
令和元年度に横浜市が調査した「横浜市高齢者実態調査」によると,「介護が必要となった原因」として「認知症」が16.5%と,脳血管疾患(脳出血,脳梗塞など)の16.1%よりも多い結果となっている。
今回「Brain Life Imaging®」を導入する横浜市立市民病院では,2022年4月より脳ドックに脳の萎縮状況や現在の認知機能を評価し,将来の認知症発症のリスクを判定する検査がオプションとして追加可能となる。脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患とともに,認知症は40歳代以降に発症するリスクが高く,要介護状態の原因となる最も多い疾患。早期発見による早期治療・発症予防が極めて重要である。頭痛やめまい,物忘れなどの自覚症状がある方は早めの受診を勧める。
また,横浜市立市民病院では,検査の結果,認知症の疑いがある場合は専門医の治療につなげるとともに,脳に萎縮が認められた場合や遺伝子検査などで将来的な認知症のリスクが高いと判断された方には,認知症予防に効果のある生活習慣の取組や地域活動などの紹介のほか,担当医によるフォロー,専門医による遺伝カウンセリングの実施などにより対象者を支援する。
●Brain Life Imaging® 導入施設
横浜市立市民病院
神奈川県横浜市神奈川区三ツ沢西町1-1
https://yokohama-shiminhosp.jp/index.html
横浜市記者発表資料:
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/byoin/2021/0328_brain-dock.html
本健診の詳細に関しては,市民病院予防医療センターに問い合わせ。
(電話:045-316-4580(代表),FAX:045-316-6529,Eメール:by-iji@city.yokohama.jp)
●脳ドック用プログラム「Brain Life Imaging®」について
記憶の中枢を司る「海馬」を測定し,脳の健康状態を「見える化」。
認知症予防を促す脳ドック用AIプログラム
本プログラムは,頭部MRI画像をAIで解析し,脳の中でも記憶や学習にかかわりの深い「海馬」領域の体積を測定・可視化,受診者目線のわかりやすいレポートを届けることで気づきを促す,脳ドック用AIプログラム。また,解析データの保存・蓄積により,経年変化を可視化することで,より深い気づきを個々人に提供する。本サービス提供を通じ,Splinkは若年世代からの認知症予防に向けた意識啓蒙を行い,将来的な医療負荷の軽減を目指す。
一般の方向けページ:
https://www.sitelp.brain-life-imaging.com/index.html
●問い合わせ先
(株)Splink
https://www.splinkns.com/