メディカル指南車,コンピュータ(AI)が医療画像診断の知識・経験や症例を蓄積して提供する“画像診断ナレッジサービス”が2021年度総務省「異能vationプログラム」ジェネレーションアワード部門 企業特別賞を受賞
2022-1-14
「OPEN異能vation2021」
イベント動画:https://www.inno.go.jp/OP2021/ch1
特定非営利活動法人メディカル指南車が開発して提供している “画像診断ナレッジサービス”が,2021年度総務省「異能vationプログラム」において企業特別賞を受賞した。
●受賞内容
<賞名>
総務省「異能vationプログラム」ジェネレーションアワード部門
医療法人社団福祉会高須病院 企業特別賞
<受賞テーマ>
コンピュータ(AI)が医療画像診断の知識・経験や症例を蓄積して提供する”画像診断ナレッジサービス”
<選定理由>*医療法人社団福祉会高須病院のコメント。
「この技術により医師の画像診断精度の「ばらつき」が無くなり,見落としによる治療の遅れや医療過誤のリスク回避へ大きく貢献できると感じました。 また画像診断機器や電子カルテ等との連携など今後の展開にも期待して選定させていただきました。」
1.異能vationプログラムについて
異能vationプログラムは,ICT分野において破壊的な地球規模の価値創造を生み出すために,大いなる可能性がある奇想天外でアンビシャスな技術課題への挑戦を支援する政府の重点施策として 位置づけられているプログラム。
https://www.inno.go.jp/about/
2021年度はジェネレーションアワード部門に2万件を超える応募があり,288件がノミネートされた。その中から24のテーマが企業特別賞を受賞した。
2.”画像診断ナレッジサービス”について
現代医療において,胸部X線,腹部超音波,上部消化管内視鏡などは内科で最初に行われる画像診断であり,正しい診断や治療のために不可欠な手段。しかし正しい診断には専門知識と熟練が必要な為に,医療機関によっては画像診断の精度に「ばらつき」が大きいのが現状である。 そこでその「ばらつき」を均質化してすべての医療機関で質の高い画像診断が提供できるように, 大学病院が保有している豊富な知識・経験や症例をコンピュータ(AI)に理解させ,オンラインですべての医療従事者と共有することができるサービスが ”画像診断ナレッジサービス”。”画像診断ナレッジサービス”は画像診断の精度向上をサポートしながらAIに症例を蓄積して再利用できるこれまでにないサービスである。
3.これまでの取り組み成果
“画像診断ナレッジサービス”は2018年にCSOアワードで大阪市長賞を受賞し, 2019年度からサービス提供を始めた。 これまでに兵庫県立加古川医療センターにおける研修医の臨床研修や,鈴鹿医療科学大学における診療放射線技師の教育などに利用されている。 また英語版”Diagnostic Imaging Tutor”はフィリピン呼吸器医学会の臨床研修や,ガットアンドリュース記念病院(マニラ)における放射線技師の教育に利用され高い評価を得てきた。
4.賛助会員(協業パートナー)の募集について
臨床現場で症例画像を取り扱う必要のある医療従事者は全国で約20万名いる。これら多くの医療従事者の画像診断における負担を軽減すべく, コンピュータ(AI)が画像診断の知識・経験や症例を蓄積して提供する“画像診断ナレッジサービス”を提供し,医学生,研修医,研修施設,教育施設などで活用されている。また英語版”Diagnostic Imaging Tutor”はフィリピンにおいて呼吸器学会などの研修に用いられている。国内外問わず臨床現場への普及促進に協力してくれるパートナーを募集している。
●問い合わせ先
特定非営利活動法人メディカル指南車 事務局
副理事長 笹井浩介
TEL 06-6944-4708(受付時間:平日 10:00-18:00)
E-mail:info@medicalshinansha.or.jp
https://www.medicalshinansha.or.jp/release