バリアン メディカル システムズ,高線量率密封小線源治療装置「BRAVOS」国内第1号機が10月22日 京都大学病院より受注

2021-11-19

放射線治療

バリアンメディカルシステムズ


BRAVOS

(株)バリアン メディカル システムズは,10月22日に,京都大学医学部附属病院より日本国内第1号となる高線量率(HDR)密封小線源治療装置「BRAVOS™ アフターローダーシステム」を受注したことを発表した。

「BRAVOS」は5年以上の研究に基づき開発をされ,他のVarian製品とも親和性が高く統合化されたシステムで,小線源治療の手順をよりシンプルに,ワークフローの効率化に貢献する製品で。なお,京都大学医学部附属病院は日本ではじめての「BRAVOS」の臨床稼働を2022年春頃の予定としている。

密封小線源治療は,局所的に高線量を照射することができ,周囲の正常な臓器への線量の低減にも貢献することができる。「BRAVOSアフターローダーシステム」は,付属のCamScale(カムスケール)を使用して,特徴的な線源停止位置の精度検証,精度管理を提供する。安全性に配慮されたBRAVOSは,照射前の距離測定機能により,計画上の治療長と実際の治療長の差を測定・補正することができ,ユーザーは治療室でBRAVOSマシンのタッチパネルを使用してこの機能を実行できる。また,BRAVOSは緊急のトラブルが発生した場合,Varian製リニアックと同様にリモートメンテナンスシステムであるSmartConnect(スマートコネクト)を使用して病院のマシンを遠隔でサポートすることも可能である。

京都大学医学部附属病院放射線治療科教授の溝脇尚志氏は,「私たちはBRAVOSの機能に大きな期待を寄せています」と述べ,「BRAVOSにより,高線量率密封小線源治療のワークフローを改善することができることを期待しています。特に,Eclipse(エクリプス)内のBrachyVision(ブラキビジョン)を利用して治療計画を行えることは,外照射の治療計画にEclipseを長年使用している私たちにとって大きな利点であり,将来的には両者の線量分布の最適化も視野に入れております。BRAVOS導入に伴い新しいアプリケーターの使用を開始するため,治療の手技,オプションも拡大し,より最適な小線源治療が提供されると確信しています」と期待を寄せている。

BRAVOSの詳細については,https://www.varian.com/ja/products/brachytherapy/afterloaders-applicators/bravos を参照。

同社では,放射線治療を幅広くカバーできる製品群をこれからも提供し,小線源治療や外部照射を含む放射線治療全体を包括的にサポートしていく。

 

●問い合わせ先
(株)バリアン メディカル システムズ
http://www.varian.com/ja

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